将来の進路選択を見据えた実践的な学び
業界の第一線で活躍するゲスト講師から最新のビジネスを学ぶ
1年次から履修できる観光文化入門Ⅱでは、航空、旅行、宿泊、テーマパーク、メディア、ブライダルなどの第一線で活躍するゲスト講師による授業があります。感染症、戦争、デジタル化など急速な変化に対応するビジネスの最新の動きを体系的に学ぶことができます。観光産業に対する視野が広がり、将来の進路設計に役に立つと学生に評判が高い授業です。
産学連携による女性活躍を推進する実務教育
観光文化入門Ⅱでは業界の第一線で活躍する女性のゲスト講師から最新の観光ビジネスや働き方を知ることができます。また、旅行業実務論では旅行会社の女性社員によるキャリアデザインに関するパネルディスカッションもあります。さらに日本の代表する高級旅館の和倉温泉加賀屋と「女性活躍推進と観光人材育成に関する連携協定」を締結し、女将による授業やインターンシップなど将来の女性活躍を担う人材育成を推進しています。
海外留学(観光実務実習)
実践的な英語力を伸ばせるほか、現場の実務経験も積める海外留学
2年次後期には、希望者は海外のホスピタリティ専門の大学で半年間の観光実務実習(海外留学)に参加できます。留学時の単位が認定されるので、4年間で卒業することが可能です。観光実務実習では、英語を使った実務経験を積むとともに、最先端のホスピタリティに触れることができます。海外のホテルや日本のインバウンド関連の仕事に関心のある学生におすすめです。
観光ビジネスの現場にふれる都内研修
2年次には観光文化学生の全員が無料で参加できる都内研修があります。2022年度はANAエアポートサービスの協力で羽田空港で航空会社および空港での仕事について見学。コマジョOGとの懇談会もあります。また住友不動産ホテルヴィラフォンテーヌに宿泊し、施設の見学やおもてなしの講義を受け、観光ビジネスの最新動向や働き方を肌で体感できる貴重な機会です。
次世代女性リーダーを育成する実務・経営・マーケティング
現役女性リーダーからキャリアを学ぶ講義
日本においてジェンダーギャップは大きな問題のひとつです。観光ホスピタリティ産業においてもそれは例外ではありません。1年次の観光文化入門Ⅱや旅行業実務論では、第一線で活躍する女性ゲスト講師による講義も充実しています。女性ならではの観点でキャリアについて学び、次世代女性リーダーの育成を推進しています。
経営戦略・商品開発を学ぶ観光マーケティング論
経営学の一分野であるマーケティングは、経営戦略・事業計画、商品開発など企業経営や地域振興などにおいても不可欠な知識です。観光マーケティング論では、観光ホスピタリティ産業を事例に成功企業の法則や仕組みを学びます。学生が関心のある企業のサービスを選んで分析を行い、解決策を提案するアクティブラーニングも行っています。
世界の最先端を学ぶ海外実務留学
観光文化学類では、半年間の海外留学制度(観光実務実習)を設けています。海外の大学で英語のみならず観光ホスピタリティ関連の科目を受講した上で、企業でのインターンシップ実習も経験することで、国際感覚を持つことができます。留学経験は、単位の読み替えとして単位認定され、休学せずに4年間で卒業することができるように設定されています。
人と人をつなぐホスピタリティを育む教養・外国語・文化
異文化コミュニケーションを育む観光の外国語
観光文化学類では、英語のほか韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語など観光に特化し、異文化理解に欠かせない外国語の科目も充実しています。ロールプレイなどで楽しく外国語を学びながら、世界の多様な文化や歴史を学ぶことができるよう工夫されています。
国際基準のおもてなしを学ぶ世界の文化と国際接遇
海外の要人のおもてなしには、国際儀礼(プロトコール)の知識が欠かせません。世界の様々な文化や習慣を知ることは、相手に寄り添う接遇の基本です。要人訪日時の舞台裏から外国人接遇のヒントを得て、お客様との心の通った交流に生かせる実践力を身につけます。
世界的な視野で日本を再発見する地域観光資源研究
ユネスコ無形文化遺産に認定された和食を始め、日本の伝統文化や祭りなどを地域の観光資源としてとらえて理解を深めるとともに、その現状と展望、活性化のための戦略や将来性について考察します。観光地を取り巻く状況を把握して批判的思考力を養います。
地域振興・観光まちづくり
持続可能な観光とまちづくりを学ぶ観光政策論
人口減少や少子高齢化など日本は多くの問題を抱えています。観光は社会課題の解決のための切り札として期待されています。一方、コロナ前にはオーバーツーリズムや気候変動・環境破壊など観光の負の側面も指摘されていました。世界と日本の交通政策・都市計画・観光まちづくりを比較しながら、SDGsの観点で持続可能な観光とは何かを学んでいきます。
多摩マイクロツーリズムコンテスト出場
観光文化学類専門ゼミの課外活動として多摩マイクロツーリズムコンテストに出場し、地域活性化の企画案をプレゼンテーションをしました。多摩マイクロツーリズムコンテストは、近隣地域の観光促進を通じて多摩地域の地域活性化を目的に、学生主体で振興企画を提案・実施するものです。
学生が取材執筆したガイドブック『謎解き稲城の歩き方』を発刊
稲城市・稲城市観光協会との「観光まちづくり連携協定」の取り組みとして、大学が立地する稲城市の歴史と文化を学ぶガイドブック『謎解き稲城の歩き方』を発刊しました。稲城市長を表敬訪問し、完成した冊子を寄贈しました。学生によるマイクロツーリズムの取り組みとして、新聞やテレビでも取り上げられました。今後は、IT企業と連携して音声ガイドアプリも制作予定です。
観光まちづくりを体験するインターンシップ
地域振興やまちづくりを体験するインターンシップも充実しています。稲城市、稲城市観光協会(東京)、東伊豆観光協会(静岡)、国頭村(沖縄)等で夏休み・春休みを利用しての体験です。将来、公務員、DMO(観光まちづくり法人)、地域商社、道の駅など地域での活躍を目指す学生におすすめです。
北海道長沼町の観光プランを提案
観光文化学類専門ゼミの授業で、北海道長沼町の観光プランを提案しました。長沼町は、「タンチョウも住めるまちづくり」に取り組んでいる自治体です。ゼミでは「若者が訪れるまちづくり」をテーマに、課題解決型授業に取り組みました。発表会ではゼミ生が考案した観光プランを、長沼町関係者にオンラインで提案しました。
インターンシップ
将来に役立つ幅広い実務を体験社会人基礎力を養う
事前研修でしっかり準備
春休みや夏休みを利用して、国内では旅行会社、ホテル・リゾート、テーマパーク、ブライダル業、広告出版業、観光協会を中心に実習や職場体験を行います。1週間程度の短期から1か月以上の長期まで学生の要望に合わせたプログラムを用意。海外インターンシップでは、ハワイのホテル・旅行会社で実習体験するほか、日米交流のボランティア活動も行います。企業研究の方法、履歴書の書き方、マナー講座などの事前研修があり、進路選択につながる実務を広く体験できます。
国内インターンシップ
観光文化学類では2年次から学生の希望に合わせて、夏休みや春休み期間中に観光ホスピタリティ産業での職業体験を行うことができます。コロナ禍でも感染対策に留意しながら、学生が実社会の課題を理解し、大学での学習意欲を高め、将来の人生設計を主体的に行うことを目的に実施されています。
株式会社エイチ・アイ・エスでのインターンシップでは、オンラインと対面式のハイブリッド形式で企画のプレゼンテーションを行いました。
国内インターンシップ実習先
業種 | 企業・団体名 |
---|---|
旅行 | (株)エイチ・アイ・エス、近畿日本ツーリスト(株)、(株)JTB、京王観光(株) |
宿泊・リゾート | 住友不動産ヴィラフォンテーヌ(株)、(株)帝国ホテル、富士屋ホテル(株)、中新産業(株)、(株)ロッテホテルアライ、(株)加賀屋 |
テーマパーク | ハウステンボス(株) |
ブライダル | (株)CRAZY、(株)BP(ブライダルプロデュース) |
出版 | (株)地球の歩き方、(株)日刊現代 |
広告 | (株)インプレス |
金融 | 野村證券(株) |
官公庁 | 稲城市役所、山梨県庁、稲城市観光協会 |
海外インターンシップ
2020年3月に米国ハワイ州のオアフ島で実施され、観光文化学類の2年生10名が参加しました。実習中は現地スタッフと交流を深め、フラダンスなどの文化教室にも参加しました。また、ホノルルビーチ沿いにある4つのホテルを見学し、各ホテルの施設と特徴、歴史などについてJTB現地社員から説明を受け、ハワイの観光事情を学びました。
JTB本社での事前研修
参加学生は事前に「旅行業実務論」「宿泊業・飲食業実務論」「ホスピタリティ概論」を履修します。出発前にはJTBで事前研修を行い、あらためて旅行実務を学ぶとともに、英語による自己紹介やプレゼンテーションなどを練習しました。
ホテル研修
リゾートホテルの研修ではフロントやベル、アジアサービスデスクなどの業務を体験。スタッフの接客は親しみやすく良い意味でゲストとの距離が近く、日本とは異なるホスピタリティを学べたことが印象に残りました。
海外旅行研修
夏休みの約1週間、シンガポールで海外の観光資源の見方をプロの視点から学び、現地の大学生との交流を通じて国際感覚を養います。
2019年度研修内容(一部)
- (株)エイチ・アイ・エス本社での事前研修、ヒルトンホテルなどのホテルの視察
- 統合型リゾート(IR)の観光資源調査
- シンガポール国立大学の現地学生との国際交流
国内旅行研修
観光産業への就職を視野に、ホスピタリティと旅行企画を実践的に学ぶ
夏休みに行われる2泊3日の研修では、富山県・石川県の観光地や観光産業の現場を訪れ、プロの視点や技術を学びます。この研修は国内旅行添乗員資格のための要件である実務経験にもなります。コロナ禍の2021年度も感染対策に留意しながら実施しました。
充実した国内旅行研修の内容
- 金沢観光協会のオンライン事前学習
- 和倉温泉加賀屋のおもてなしと和食マナー講座
- ホテル日航金沢でのフランス料理マナー講座
- 添乗員・ガイド実務実習
- 旅行企画実習
加賀屋での和食接遇実習
日本一のおもてなしで有名な和倉温泉「加賀屋」で和食接遇実習、おもてなし研修を実施。ホテル日航金沢ではフランス料理テーブルマナー実習もあります。
旅行企画の発表と実践
近畿日本ツーリスト株式会社の本社を訪問し、学生自ら企画した案を発表します。その企画案の実践も研修の一部です。学生同士の議論はもちろん、社会人との対話や発表を通して実践力をつけることを目指します。