人気の観光文化駅弁の魅力と秘密に迫ろう―地域観光資源研究
2022/06/01
観光文化学類では、インタビュー形式で専任教員による担当科目の紹介をしています。次回オープンキャンパスでの体験授業の案内もありますので、ぜひご覧ください。第3回は渡邉光章先生による「地域観光資源研究」です。
質問1: 先生の自己紹介をお願いします。
担当は「地域観光資源研究」、「観光のPRとメディア」、国内インターンシップ実習、基礎ゼミなどです。私は「情報の扱い方やPRの手法」についての専門的研究と企業経営者の立場で20年ほどリアルな現場体験をしてきました。授業構成では理論の理解だけでなく、学生が卒業後に社会ですぐ役立つ実践的内容を重視し、経済産業省が大学に求めている社会人基礎力の土台になるキャリア教育につながる育成を意識しています。
質問2: 紹介する科目の目的と特徴を教えてください。
前期の「地域観光資源研究」で駅弁について話す授業では、有名な駅弁の生産販売地域や駅弁の食材や容器の他、購買客を増やすための経営努力や成果の背景、ビジネスの裏事情などを学びます。駅弁の人気ランキングやPR方法の事例を、実態に基づいたデータを元にリアルに話し、旅と地域の食文化への関心が深まるようにしています。
質問3: 授業ではどんな工夫をしていますか。
Microsoft社の調査で、人が1枚のスライドに集中できる時間は8秒から長くても10秒と言うデータがあり、黒字ばかりの文字列が多いスライドでは読む気になれないと言う履修生の意向も受け、ポイントを整理しやすいよう「視覚訴求型PowerPoint」を作っています。 赤い字は重要箇所、青字はその説明、緑は補足、その他の色は関連する付帯事項です。また、強調部分は背景に着色した帯が出て、更に重要な文言を隠しているラベルが剥がれ落ちて下の文字が見える前に学生も正解を考えるシステムです。ページごとのポイントが瞬時にわかりますので有効にご利用ください。
質問4: 履修した学生の声を教えてください。
- Aさん(2年生):鉄道や駅の歴史ではなく駅弁の歴史については考えたことがなかったので、とても勉強になりました。ご当地の名産品を使った駅弁はどれも美味しそうで、食べたことのないものが多くあったので、ぜひ食べてみたいと思いました。また、日本の駅弁が美食の国であるフランスでも人気があると知り、日本人としてうれしかったです。
- Bさん(2年生):駅弁があると実際に訪れなくてもその場所の魅力を知ることができる、またその場所に訪れたいと思えるような凄いものだと思った。その場所がどんなに魅力的な場所であっても訪れる人がいなければその魅力を広めることはできない。しかしその地域が持っている魅力を詰め込んだ駅弁があれば、その地域に行かなくても良さを知ることができるし、実際に訪れたいと考える人も増えると思った。
質問5: 最後にオープンキャンパスの予定を教えてください。
6月12日(日)のオープンキャンパスでは、「地域観光資源研究」の授業から「駅弁の歴史と魅力」を取り上げ、 駅弁の誕生から時代ごとの状況、驚くほど高価な駅弁の紹介などもありますので、ぜひ楽しみながら駅弁を通して地域の食文化について学び、旅の楽しみを増やしましょう!