ご案内

日本文化研究所の研究活動について

日本文化研究所は、当時の東隆眞学長および栗田勇初代所長のもと1998(平成10)年度に発足いたしました。それ以降、本研究所所員は日本文化および仏教文化の総合的な調査研究を行い、講演会・研究会・座談会の開催、所報『日本文化研究』の刊行を通して、広く学術の発展に寄与してまいりました。

2003(平成15)年度より2年間にわたる共同研究テーマを設け、「日本文化における救済と癒し」、「日本文化における夢」、「聖と俗」等、所報『日本文化研究』の特集に連動させてまいりました。お陰様で2025(令和7)年3月には『日本文化研究』<第16号 特集「文化の受容と変容」>を刊行することができました。

2025(令和7)年4月より「日本文化の多層性」という新たな共同研究テーマのもと活動しております。冒頭に記しましたように、「日本文化および仏教文化の総合的な調査研究を行」うことが本研究所の目的ですが、それなりの求心性を有する日本文化及び仏教文化という学問や事象を考えますと、それらの境界領域や周辺領域に、私たちが目を向けていかなければならない問題があるのではないかと考えました。

換言するならば、日本文化および仏教文化、二者間またはそうではない学問や事象との間に、探求すべき問題を掘り起こし、光を当てることを狙いとしたわけです。この遠心的なベクトルが、従来より本研究所が共同研究テーマとしてまいりました文化の多様性(拡張面)だけでなく多層性(深化面)を明らかにすることを期待し、共同研究テーマにいたしました。

本研究所所員が各専門分野のさまざまな観点からそれぞれアプローチしてまいりますので、お見守りください。

2025(令和7)年6月吉日
所長:木内英実

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