ディズニーリゾートと城崎温泉の意外な共通点「観光マーケティング論」授業体験
2022/07/25
観光文化学類では、インタビュー形式で専任教員による担当科目の紹介をしています。次回オープンキャンパスでの体験授業の案内もありますので、ぜひご覧ください。第7回は鮫島卓先生による「観光マーケティング論」です。
質問1:先生の自己紹介をお願いします。
鮫島卓です。株式会社エイチ・アイ・エスで旅行企画・添乗業務のほかリゾートやテーマパークなど新規事業や観光開発に従事してきた実務経験をもとに、「旅行業実務論」、「観光マーケティング論」などを担当しています。これまで世界75ヶ国・47都道府県を訪れるほど旅が好きです。学生から旅行相談もしばしば受けています(笑)。
ちなみに今年の夏は3年ぶりに海外(北欧)へ行く予定です。コロナと共存する道を選んだ世界の国々では、観光は急回復し人手不足が問題となっています。先行する国を実際に歩いて、日本の観光の近未来を考えたいと思っています。
質問2:紹介する科目の目的と特長を教えてください。
観光マーケティング論は、航空・宿泊・旅行・観光地などの観光産業を事例に、どのようにして事業活動を行っているのかを学ぶことが目的です。成功企業には一定の法則性がみられ、その理論を学んでいきます。経営学の一分野であるマーケティングは、企業経営における戦略策定、商品開発や広告宣伝のほか、近年は観光地開発や地域振興にも不可欠な知識となっています。学生が消費者ではなく生産者の視点を得ることで、観光の世界で働く醍醐味を知り、将来の進路設計にも生かせるように心がけています。
質問3:授業ではどんな工夫をしていますか。
欧米由来のマーケティングはカタカナの専門用語が多く難解に感じてしまいがちですが、全く心配ありません。ディズニーリゾート、スターバックス、InstagramやTikTokなど身近な観光やサービスの事例を取り上げることで、学生が関心を持って取り組むことができるように意識しています。どのようにして消費者の心をつかんでいるのか、なぜ何度も訪れたくなるのか、その舞台裏を知ると経済社会の見方も大きく変わるはずです。
質問4:履修した学生の声を教えてください。
実際にこの授業を受けた受講生の声です。
- 授業を受ける前は少し難しい印象を持っていましたが、楽しく学べました。特に印象に残った授業は、購買決定プロセスです。人間の行動原理から効果的な広告宣伝を行う方法などは目から鱗でした。
(2年生Iさん) - この授業を履修してから、普段の生活でも商品やサービスの背景について考えるようになりました。また、期末課題を通して学んだ理論を実際の事例に当てはめて考えたことで、マーケティングの面白さを実感することができました。毎回丁寧なフィードバックがあり、学びをさらに深め、意欲を持続することができました。
(3年生Mさん)
質問5:最後に高校生にメッセージをお願いします。
8月6日(土)のオープンキャンパスでは「ディズニーリゾートと城崎温泉の意外な共通点とは?」をテーマに観光マーケティング論の体験授業を開催します。両者は一見全く異なるものですが、観光マーケティングの視点に立つと、実に多くの共通点が見て取れます。近年、地域活性化の切り札として注目を集めている観光マーケティングの面白さを感じてもらえたらうれしいです。
また、オープンキャンパスでは、現役学生との懇談もあります。実際にインターンシップ実習や就職活動を経験した学生の話を聞くこともできます。ぜひお気軽にご参加ください!