家具デザインⅢ「つどうかたち2023」
2023/11/06
住空間デザイン学類では、地域貢献活動として2010年から毎年「家具デザインⅢ」という授業で制作した「つどうかたち」を、大学のある地元稲城市へ寄贈しております。今年度も4名の学生がデザインから制作まで取り組みました。
「つどうかたち」とは、複数の人びとが「つどう」ことでそこに会話や新たな交流が生まれる場としての「かたち」を意味し、いわゆるベンチのような家具になるのですが、従来のベンチの概念に捕らわれない新しい提案となるように、授業では「つどうかたち」と呼んでいます。学生たちはデザインから稲城市へのプレゼンテーション、そして実際の制作まで行います。
今年度は2つの案が選ばれ、先日稲城市内の若葉台公園に設置されました。お近くにお越しの際はぜひ座ってみてください!
学生の感想
- 伊與田 若菜 4年
今回の制作では、子どもたちの安全を第一にデザインを考えました。指が挟まらない板の幅や、角を極力減らすなど、主に子どもが使用して起こる事故の想定をして制作しました。公共のものを作るにあたって配慮しなくてはならないことの多さと視点が、特に授業の印象に残っています。色は、緑に囲まれた公園に置くので目印になって明るい雰囲気になるようにカラフルにしました。なにより、公共の場に置く作品を制作できたことがとてもうれしかったです。 - 北條 渚 3年
今回の授業を通して初めて、学校外の方にプレゼンをすること、グループで一つの作品を作ることを行い、良い経験となりました。今までの作品と違い、実際に若葉台公園に設置するということで、使う人の安全性をより考えながら制作を行うことが難しかったです。ここまで大きいものを制作することは今までなかったので完成したときに達成感を感じられました。稲城市の方々に使っていただけるのが楽しみです。 - 大畑 瑠衣 4年
最初に現地を見に行ったとき、子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見て子どもたちを中心にみんながつどいたくなるようなデザインにしようと考えました。遊具の跳び丸太から着想を得て段差のあるデザインにし、半円状にすることで利用する人によってさまざまな使い方ができるようにしました。このベンチが、新しいつながりが生まれるきっかけになればうれしいです。 - 川端 彩乃 4年
今回作ったベンチは六角形の椅子を5つつなげた形のため、1つの六角形を作るのにも複数のパーツを切り出したり塗装したりと、想像以上に大変でした。ですが、5つに分けたことで、座面の高低差や色のグラデーションなど、視覚的に楽しめる工夫を盛り込めたのが魅力です。ぜひ座る以外の楽しみ方も探していただきたいです。
地域貢献活動「家具デザインⅢ『つどうかたち』」のこれまでの活動もご覧ください。
- 家具デザインⅢ「つどうかたち2023」
- 今年も「つどうかたち」を寄贈しました。
- 「つどうかたち」のデザイン投票会を行いました。
- つどうかたち2019が完成しました!!
- 「つどうかたち」のデザイン発表会をおこないました。
- つどうかたち2018
- 「つどうかたち」のデザイン発表会を行いました。
- 008:「つどうかたち」が完成しました。
- 005:「つどうかたち」のプレゼンテーションと投票会をおこないました。
- 006:「つどうかたち」が完成しました。