「つどうかたち」のデザイン発表会をおこないました。
2019/06/21
住空間デザイン学科3年生の科目「家具デザインIII」では、2012年より地域貢献活動として大学のある稲城市に対し学生が制作した「つどうかたち」の寄贈を行っており、今年で8年目となります。
「つどうかたち」とは、「複数の人々が集い、そこで語らいや交流が生まれるきっかけとなるベンチ」を意味しており、授業では単にかたちを考えるだけでなくデザインと社会性の関係について考えることを目的としております。そして、学生の固定概念にとらわれない自由な発想を促すためにこの課題ではベンチとは言わずに「つどうかたち」と呼んでおります。
今年は稲城市役所前のいこいの広場と若葉台公園に設置する予定で、6月10日(月)にそのデザイン発表と制作するベンチの投票会を行いました。今回は11名の学生が自由な発想でデザインした「つどうかたち」を発表し、市役所と学内外の関係者合わせて20名のみなさまに投票していただき4台のデザインを選びました。
今後は4つのグループに分かれ制作を開始し、8月に稲城市へ寄贈させて戴く予定です。出来上がりをぜひお楽しみに!
文責:榎本文夫
選ばれた学生のコメント
板橋清美
- どの作品も座る対象、設置する場所の雰囲気をよく考えた機能性の高いものになっていました。その中から選んでいただきとても嬉しく思います。今回の発表会でもデザイン、プレゼン力共に他の方から学ばせて貰うことが沢山ありました。これからもいい所を吸収し成長していきたいです。選ばれたからにはこの作品をより良いものにするためによく考え、協力して制作していきたいと思います。
土屋佳那子
- 私は今回のような学外の方に向けてのプレゼンや、選ばれた物が実際に形になり利用してもらえるという課題は初めてでした。アイディアを考える時も、どのようなイスであれば稲城市の方に喜んで使って貰えるのか、すごく悩みました。また、長く使って貰える丈夫なイスを考えるのは、とても大変でした。なので、自分の作品を選んで頂けてとてもうれしいです。そして、とても貴重な体験が出来たと思います。
佐藤優生
- 今年は履修者が多く、さまざまな作品の中から私の作品が選ばれた事、とても嬉しく思います。
稲城市役所への設置ですが、待ち合わせするのが楽しみになるようなベンチを提案できたと思います。
市民の方に長く愛されるベンチになるよう、精一杯頑張って作り上げたいと思います。
戸田満里奈
- つどうかたちというテーマで稲城市に設置するベンチのデザインを考えさせて頂きました。市役所前でバスを待つ時間や、ちょっとした休憩などに利用するという設定で、様々な人が利用することができ、「ゆったり座る」ということをコンセプトに考えました。多くの稲城市民の方々や市役所に訪れた方々に親しまれるようなベンチになれば良いなと思います。
7月6日(土)オープンキャンパス体験授業のお知らせ
7月6日(土)の第4回オープンキャンパス体験授業は「製図版を使ってみよう!」です。製図にコンピューターCADが欠かせない時代になってきましたが、設計製図の基礎はやはり手描き図面です。建築図面にはたくさんのルールがあります。これを学ばないと自分で図面を描くことができません。まずは自分の手を動かして描くことで身につけます。この体験授業ではA2サイズの製図板と製図道具を使って、手描きで図面を描いてみましょう。皆さんのお越しをお待ちしています!