1生活者の視点を持った
女性を目指す

衣・食・住は人間が生きるうえで欠かせないテーマです。その中の「住」を中心に、くらしに関するさまざまな問題を考える授業を用意しました。1・2年次はものづくりが初めての人にもわかりやすい空間デザインの基礎力を養います。また建築・インテリアデザインから家具や陶芸、テキスタイルなどの実習まで、住空間デザインの入門科目を幅広く学び、生活者の視点で社会に貢献する女性を目指します。

2課題をやりとげる
実践力を身につける

少子高齢化から地球環境問題まで、私たちのくらしは大きく変わりつつあります。3年次からはそうした変化を見据え、これからの住まいとくらしを考える課題に取り組みます。建築・インテリアデザインに関する多彩な分野の中から、学生一人ひとりの個性と適性に応じた科目を履修します。多くの実習系授業や企業でのインターンシップを経て、社会が求める実践力を身につけます。

3豊かな人間力を備えた
社会人を志す

住まいやくらしの提案にはコミュニケーション能力が欠かせません。スタジオや卒業研究などの対話による双方向型の授業を通して、企画力や発想力、表現力を磨き、豊かな人間性を備えた、社会に求められる人を志します。また二級建築士やインテリアコーディネーターをはじめとする資格取得の支援により、多くの学生が自信を持って就職活動に臨み、希望する業種への就職を果たしています。

教員からのメッセージ

くらしの情景を物語にする住空間デザイン
interview:佐藤 勉 先生

桜時(さくらどき)と名付けた、3人暮らしの小さな家を設計しました。家族の成長とともに部屋の使い方が変わることを想定し、将来の生活スタイルに応じて、部屋の仕切り方を柔軟に変えられるつくりになっています。玄関は土足で使える広い土間とし、また通り向かいの桜並木の景色を取り込めるように、2階のリビングには開放的な縁側を設けました。
この家に住んで9年目になります。縁側の片隅に置かれた青い椅子で本を読むのが、私のお気に入りです。竣工の間際に学生たちにオイル塗りを手伝ってもらったバーチ無垢材のフローリングは、少しずつ風合いを増しています。縁側の障子や外壁などの傷や汚れがだんだんと目立ち始めました。
でもこうした痕跡も、家族のくらしとともに刻まれてきた、一つひとつの小さな物語かもしれないと思うと、着心地の良い衣服に身体を包まれたような、安らぎと愛おしさを感じます。くらしの情景を紡いでいく家が描く物語は、この先どのような展開を見せてくれるのでしょうか。

「住まいの環境デザイン・アワード2014」で環境デザイン優秀賞を受賞

  • 佐藤 勉 先生
    佐藤 勉 先生