今年も「つどうかたち」を寄贈しました。
2022/09/12
住空間デザイン学類では、2010年から毎年3年生の「家具デザインⅢ」という授業で制作した「つどうかたち」を稲城市への地域貢献活動として寄贈しております。
「つどうかたち」とは、複数の人が集うことでそこに人々の会話や新たな交流が生まれる場としてのかたちのことで、この授業では実物の制作までを行っております。
その年の履修人数によって制作する台数は異なりますが、多い年で4台、少ない年は1台のときもありましたが、既に数10台の「つどうかたち」を寄贈してきました。
ただ、一昨年はコロナ禍により全ての授業がオンライン授業となったため、当然工房での制作がある実習系の授業は実施できませんでした。
また、翌2021年は実習系の授業のみ対面授業が再開されましたが、休憩時間に学生が食堂などに集中して密にならないよう学内での居場所を増やしたいということで、「つどうかたち」は学内に設置することになったため、稲城市への寄贈は2年振りとなります。
今年は、小振りな大きさの「つどうかたち」を2台制作し、8月18日に市の担当者へ引き渡しました。
2台は、8月末に富士山の眺めが良い稲城市平尾一望公園に設置されました。近くに行かれた際は、ぜひお立ち寄りください。
制作した学生のコメント
3年 SY
今回私は、「つどうかたち」をコンセプトに、平尾一望公園に生える桜の木の下に設置するベンチをデザインさせていただきました。桜の木の下ということで、公園の自然に溶け込むように意識し、形・配色を考えました。一望公園は眺望が素晴らしく、景色と桜の両方を楽しんでいただけるようにベンチには背もたれを作らず、どの方向にも座ることができるようにしました。地域の方々が集う場として心地よく座っていただけることを願っております。
3年 TM
この度は私がデザインしたベンチを平尾一望公園内に設置していただきありがとうございます。
このベンチは見晴らしの良い公園内に置くこと、公園からの夕焼けがとても綺麗なことから街のささやかな展望台をイメージにデザインしました。波打つ座面と夕焼けのようなオレンジが特徴です。
このベンチが小さな憩いの場になればうれしく思います。