りんどう祭2023でエノモトスタジオ3年4年合同展示会を行いました。
2023/11/09
住空間デザイン学類インテリアデザインコース・エノモトスタジオでは、10月7、8日に行われた第28回りんどう祭において3・4年合同研究展示会を行いました。
3年生は、毎年「木づくり、手づくり、ものづくり」をテーマに、駒沢学園敷地内の林地残材や授業ででた廃材などを使った木の小物づくりを行いますが、枝や残材の特長を理解し、その特性を生かしどのようなものを作り、展示し、どうすれば多くの人に買ってもらえるかを考えて販売まで行うため、まさにものづくりの企画から展示・販売までの貴重な体験をしました。
また、4年生は「SDGS」「アップサイクル」「自分の地元の伝統工芸」をキーワードに各自で研究テーマを決め、前期中にそれぞれテーマについての事前調査を行い、デザインをし、夏休みには毎週2日間朝から夕方まで工房で制作に励みました。
今回はその成果を多くの方々に見ていただきたく、初めてのりんどう祭での3年4年合同の研究展示会としました。
りんどう祭当日は、天気にも恵まれ多くの方々に来場していただき、木の小物もたくさん売れて学生たちはとても充実した2日間になったようです。
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
3年生の感想
- 平 流奈
約2カ月間ある夏休み中に未利用材を使用した木工作品を制作し、りんどう祭にて展示・販売を行いました。元々捨てるものだったもの、家に眠っているものなど使ってない材料が人々に価値あるものとして生まれ変わり、手に渡ったと考えるととても感慨深いです。作品を褒めてくださる方も多く、初日に見かけた方が2日目に買いに来てくださったときは非常にうれしかったです。中には、「お店を開業するから」という理由で制作物を購入した方もいて、とても印象に残っています。自分たちが作った作品がたくさんの人の目に留まっていたらいいな、うれしいな、と思っています。 - 田口 奈永
今回初めてりんどう祭に参加しましたが、自分が思っていた以上にたくさんのお客様に来ていただけて本当にうれしかったです! 学生やその家族、先生方だけではなく、こまざわ幼稚園の子どもたちや普段校門に立っていらっしゃるガードマンの方々も楽しそうにお店を見て回っている様子を見て、ようやく学生らしいことができるようになったと感動しました。りんどう祭が無事終了した直後ですが、既に来年の開催が待ち遠しいです! - 北條 渚
今回、前期から夏休みという長い期間で制作を行ってきましたが、一つのものを作るのにかなり時間がかかることが分かりました。それでも、制作を重ねていく中で、段々と効率が上がり、自分の思い描いているものが制作できるようになっていくことが楽しく感じました。手作業で作られるものは時間がかかるし、木材の素材を生かしつつ美しい形を作ることは難しかったですが、より木の温もりが感じられるし、同じ作品でも木の素材や特徴で出来上がる作品が全く違うものになります。個性があることが面白いと思いました。さまざまな木材で制作を行っていく中で、木材それぞれの香りや手触りを楽しめることが手作業の魅力だと感じました。
販売では、商品を実際に手に取って良いと思ってもらえることがうれしかったです。また、商品のディスプレイの仕方や照明の当たり方でも商品の売れ方が大きく変わることが分かりました。今回、一輪挿しが多く売れたのも、植物を実際に使ってディスプレイしたことも売り上げに影響していたと思います。制作、販売を通して自分が実際に作ったものを誰かが使ってくれていると思うと、手間暇かけて作った甲斐があったなと思えました。
4年生の感想
- 伊與田 若菜
今回のりんどう祭は、販売と、自分たちの研究作品の展示をしました。制約がなにもなかったからこそ、全員の作品を並べたときに、大きさも素材もバラバラで、そこがすごく見応えがありました。来てくれた人の中には、作品を撮ってくれたり、コンセプトボードを止まって読んでくれたりと、興味を持ってもらえたことがうれしかったです。たくさんの時間を使い、今まで作った中で一番考えながら進めた制作だったので、人の目に触れる機会を持つことができてよかったです。 - 大崎 香音
今年のりんどう祭では、昨年の屋外販売と異なり、室内での展示・販売が行われ、そのために展示・販売方法を新たに考慮しました。お客さんの誘引や中まで足を運んでいただく方法に焦点を当て、さまざまな工夫を実施しました。昨年は商品が直接見られたのに対し、今年は教室の外に商品を配置し、声をかけてお客様を引き寄せました。4年生の作品なども展示し、販売の際に試すことができる椅子も提供しました。これにより、昨年とは異なる光景を見ることができ、お客様も楽しんでもらえたと思います。 - 大塚 愛世
りんどう祭準備では、看板制作をメインに作業を行いました。昨年度も店舗前に設置する看板や、宣伝のための看板の制作を行った際に、目を引くと感じた字体や色があり、今年度はそれらを生かした看板を制作することができたと感じています。昨年に比べて少ない時間の中で、より集客率を上げることができる看板を制作できたのではないかと思います。
りんどう祭当日では、自分の作品の前にお客様がしばらくの間立ち止まってくださったときに、プレゼンボードには書ききれなかった制作過程等の詳しい話をさせていただき、作品についてより知っていただくことができました。学園関係者の方々からは、「評判良いよ」や「こんな素晴らしいプレゼントをありがとう」などと言ったうれしい言葉をたくさんかけていただき、学園に残る作品を制作させていただいたことに改めて幸せを感じました。また、制作物の販売では、実習館前に商品を置いたり、教室の扉前にも看板を置くことで、販売場所や販売しているものをアピールすることができ、集客率を上げることにつながったのではないかと思います。 - 大畑 瑠衣
今年は会場が少し奥まっていたので最初は心配でしたが、りんどう祭が始まると学校関係者から一般の方まで多くの人に足を運んでいただけました。小さい男の子が500円玉を握りしめて散々悩んだ末、一輪挿しを持ってきてくれたことがとても印象的でした。多くのゼミが出店している中、私たちの作品を選んでくれたことがとてもうれしく思いました。
研究作品を一般の方に見ていただき、それに対する声を間近で聞けたことはとてもいい経験になりました。 - 小川 奈那子
今年は卒業制作の展示を行い、数多くの方に自分の作品を見ていただきました。
自分の制作でいっぱいいっぱいであったこともあり、他4年生の卒業制作をじっくりと見ることができた良い機会にもなりました。
全体的に木を扱っていることや環境問題を意識した制作がされていてゼミの色が出ているなと思いました。
私の作品ですが、木そのものと比べてはっきりと木の模様が見える気がしています。見てくださった方の中にも「そうすること(コーティング)でこんなに綺麗になるんだね」と触ってみてくれる方が多く樹脂でコーティングした甲斐があったと思います。
竹刀の活用も驚く方が複数人いて竹の強さを感じさせる作品展示にもなったと思います。 - 鈴木 友萌栄
今年のりんどう祭では、卒業制作物の展示を行いました。昨年も合板で製作した椅子や陶芸作品を展示しましたが、その場にいなかったので見学している人の反応を見られませんでした。ですが今年は他の生徒が作った作品も含め、来場してくれた方々の反応を見ることができました。学生から高齢の方までさまざまな人が来場され、販売も昨年よりかなり安値だったにもかかわらず、売り上げはほぼ同じくらいで、それほどたくさんの人に購入していただけたということに驚きました。とある先生に連れられて見学しにきた高校生の子が、目をキラキラさせて作品を見ていたことがとても印象的で、今年で一番うれしい出来事でした。