「つどうかたち」のデザイン投票会を行いました。
2021/07/05
住空間デザイン学類3年生の授業「家具デザインIII」では、毎年稲城市民に使ってもらうための家具「つどうかたち」をデザインし、市内の公園やバス停などに設置しております。
(※この授業では、多くの市民がそこに「つどい」「語らい」「コミュニケーションが生まれる場」としての家具という意味で、このようなデザインを「つどうかたち」と呼んでいます)
昨年度は、新型コロナの影響で一年間ずっとオンライン授業でしたが、今年4月からは対面とオンデマンドの併用で授業が行われることになりました。しかし、大学内では感染予防対策のため校舎内では休み時間の会話も基本的に禁止され、食堂ではテーブルを一人ずつパーテーションで区切り黙食することが求められています。
そのため、少しでも友人たちと語らうことができる場を設けようと屋外にベンチやテーブルセットが設置されました。しかし、まだまだその数が足りておりません。そのため例年稲城市へ寄贈していた「つどうかたち」を今年度は学内に設置してほしいという大学からの要望があり、6月2日に多くの教職員に参加していただき、学内設置のための「つどうかたち」デザインプレゼンテーションと投票会を行いました。
その結果、江島莉花子さんの「アズマド」と内藤瑞生さんの「はねやすめ」の二作品が選ばれ、現在は2グループに分かれて一生懸命制作を行っております。
7月末には完成予定ですので、でき上がりをお楽しみに!
学生コメント
- 東家と窓のイメージのもと設計しました。友達と向かい合ってお話したい、肩を寄せ合って過ごしたい、人と人を繋ぐ窓となってほしいという思いを込めています。生徒たちがここで初めての言葉を交わしたり、待ち合わせをしたり、そんないくつもの出会いをかたどるのがこのAZUMADO-アズマド-であったならとてもうれしく思います。
(江島莉花子)
- 「つどうかたち」をイメージし、目に留まるデザインにしたいと考えたときに思い浮かんだ形がプロペラの形でした。とはいえ本物のプロペラは航空機や船に取り付けられる装置なので、用途や機械全体に合わせたデザインがそのままベンチとなると魅力が薄れると思い、自然をイメージさせるような配色にし、テーブル・座面は柔らかな形状にしました。座る位置は距離がありつつも、跨いで座ることが可能なため、比較的リラックスして座れるのではないかと考えていますが、利用者の声を実際に聞いてみたいと思います。
(内藤瑞生)