4年前期スタジオ活動報告
2021/08/17
4年生前期の佐藤スタジオでは、グループワークのデザインコンペに取り組むことと併行して、卒業研究やゼミ課題のテーマ内容の検討を行いました。コロナ禍の中、対面授業と遠隔授業を併用しながら、それぞれの内容を具体化する作業に取り組みました。
デザインコンペは日本建築学会主催の「子どものまち・いえワークショップ提案コンペ」に応募しました。期日までにデザイン案を提出し、5月後半に行われた遠隔プレゼンテーションに参加し、発表を行いました。全応募45作品中の最終選考には残れず、残念な結果となりましたが、課題の主旨を理解し、短期間に一つのデザイン案をまとめる良いトレーニングになったことと思います。
コンペ提案の方針を話し合っています
卒業研究・ゼミ課題発表のリハーサル中
卒業研究とゼミ課題は、各自のテーマを5月に提出後、その方針や内容を教員との個人エスキスで深めていきました。遠隔授業ではグループ課題と個人エスキスを別々の画面で並行して行い、効率よく進めました。7月中旬に遠隔で行われた卒業研究前期発表会は、発表に続く教員との質疑応答にも落ち着いて受け答えしていました。
前期の終了頃に行っているスタジオの食事会は、今年もやむなく中止となってしまいました。しかし昨年度の産学連携課題「コマジョスタイル」で提案したスタジオ学生の案がタイミングよく完成したこともあり、小田急線登戸駅近くに実現した物件の内覧会に、スタジオのメンバーで参加しました。
モデルルームとして家具や小物がコーディネートされた部屋
退色した木目調の床タイルとキッチン扉が温もりを与えています
実現したデザイン案のタイトルは『浜辺を歩く』。コンセプトは「懐かしさが感じられる部屋」です。ブルーグリーンのアクセントウォールは海の波や太陽に反射した光を表現し、フローリング床(今回はキッチン部分で実現)では浜辺に散らばったシーグラスをイメージさせています。収納やキッチンキャビネットの扉は退色した木目調のシートを用い、巾木や開口部の枠はそれらに合わせてグレーに塗装されています。
内覧会に同行した三戸先生とアクセント壁紙をチェック
イメージ通りに仕上がった空間の中で話が弾みます
(撮影時にマスクを外しています)
モデルルームとして家具やカラフルな小物などがコーディネートされた部屋の中で、短い時間ではありましたが、スタジオ仲間たちと一緒にひとときを過ごし、デザインが実現した喜びを分かち合うことができました。
物件前で記念撮影(撮影時にマスクを外しています)
学生コメント 4年 若月郁子
- 玄関を開けてすぐ、自分が選んだ玄関土間を目にした時の感動はこれからもずっと忘れられないと思います。お部屋に入ると、大家さんがかなり細部まで気を使って作ってくださったということをひしひしと感じ、本当にうれしかったです。
自分の作品を気に入っていただけただけでなく、大切に思って貰えたのだなと感じ、頑張ってよかったなと強く思いました。コマジョスタイルは私が入学を決めた大きなきっかけだったので、強い思い入れがあり非常に楽しく課題に取り組めました。
これから先、産学連携課題に取り組む後輩たちには、この夢のある課題をぜひ楽しみながらデザインしていただきたいなと思います。
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