「池袋リノベーションプロジェクト」に取り組みました!
2021/09/02
4年生茂木スタジオでは夏休みに「池袋リノベーションプロジェクト」に取り組みました。
このプロジェクトは、池袋に賃貸ビルを持つオーナーから「最上階の部屋と専用屋上を若者たちの新しいライフタイルに合った明るいスペースに変身させたいので学生にアイデア提案をしてもらいたい」との依頼を受け、茂木スタジオの4年生10名がコンペティション形式で取り組みました。
大前提となる要望は2つ。1つ目は「特定の誰かの住居や事務所として貸すのでなく、複数の人が利用できる、シェアハウスやシェアワークスペースのような使い方をイメージしてほしい」こと。2つ目は「万人向けであるよりも、むしろ特定の人たちが強い魅力を感じるスペースにしたい」こと。これらを踏まえて現場見学、アイデア検討、オーナーへのプレゼンテーションを実施しました。
現場見学会
池袋駅から徒歩10分の場所にある実際の建物を見学させていただきました。オーナーから直接説明していただくことにより、具体的なイメージがつかめてきます。7月の猛暑の中での開催となりましたが、感染対策をしっかりと行いながら、人数を分けて実施しました。
プレゼンテーション
現場見学会から約1か月後。プロジェクトの審査員にオンライン形式でプレゼンテーションしました。今回の審査員は建築プロデューサーとして活躍されているオーナーとインテリア雑貨ショップ「monova」を運営する商品開発プロデューサーのお二人です。オーナーからの質問票への回答と空間提案資料を作成することにより、アイデアの生まれた背景やプロセス、想定賃料なども含めた、幅広い視点から審査していただきました。10名それぞれの楽しいアイデアはお互いの刺激にもなりました。
そして、最終的に最優秀賞1名、優秀賞3名が選出されました。具体的にどのような空間として実現するか、今後はオーナーが予算や事業性に基づいて検討することになります。完成まで楽しみです。
審査員からのコメント
入賞者のコメント
最優秀賞「創り続けるシェアハウス」佐藤羽那さん
- この度は、最優秀賞を受賞することができ大変うれしく思います。アイデア勝負ということで思い切ったものを提案することができました。コンペでこのような結果をいただいたことは自信にもつながりました。今後の社会では現実的な制約のなかで検討していくことになりますが、その中でも面白いものを考え続けられる人でありたいなと感じました。
優秀賞「SHARE OASIS」塚谷乃彩さん
- 限られたスペースで3人のシェアハウスでは狭くなってしまわないか、2人のシェアハウスにしようか、いろいろな検討を重ねつつ、しっくりきたものが提案できて良かったです。屋上を部屋との動線や用途といかに関連付けることができるかが、このシェアハウスのキーかなと考え、それらを間取りに落とし込むことができました。受賞することができたので、卒業制作や社会人に向けてのモチベーションにつなげていきたいと思います。
優秀賞「カプセルシェアハウス」仲田来未さん
- 優秀賞をいただき大変うれしく思います。斬新なアイデアということで、建築的・事業的に成り立つか、成り立たないかの境界が難しく、どこまで攻めていいのかたくさん悩みました。提案したもののフィードバックまで丁寧にくださり、勉強になりました。今回の経験は会社で働く際にも生きてくると強く思いました。これからも精進していきます。
優秀賞「アウトドア・自然の好きな人のシェアハウス」山崎遥花さん
- 卒業制作とは違うアイデアを考えることができ、また、いろいろな案のプレゼンを聞くことも楽しかったです。今回はいつもの課題と違い、他の人のエスキースなどを見たり聞いたりしないまま発表日を迎えたので、コンセプトや図面表現などから学ぶことも多くありました。10作品の中から優秀賞の1つに選ばれたことはうれしかったです。良い経験になりました。
最後になりましたが、オーナーの川島天晴様、審査員をお務めいただいた杉原広宣様、このような貴重な機会を設けていただきましてありがとうございました。