コマジョスタイル2022入賞作品が決定! 実現に向けて進行中
2023/05/08
昨年度3年後期のインテリアデザインスタジオ(空間系)/建築デザインスタジオ合同で取り組んだ、産学連携課題コマジョスタイル2022が進行中です。
目次
1.コマジョスタイル2022表彰式
1月上旬に表彰式が行われ、最優秀賞1名、優秀賞2名、特別賞3名の案が選定・表彰されました。さらに入賞者以外のすべての学生についても企業関係者の方々からのコメントをいただき、特に気になった作品については、表彰式の中で直接担当者から感想を述べていただきました。
2.連携企業との打ち合わせ
春休みの間には、連携企業の株式会社東都の担当者と入賞した6名の学生が、提案の実現に向けて打ち合わせを行いました。学生たちが選んだ床・壁・天井などの内装材サンプルとカタログが用意され、それらを実際に手に取り、場合によっては別の素材に変更するなどの確認を行いました。
3.チラシと冊子のデザイン
また賃貸物件のオーナーに向けて配布するチラシと、作品の特徴や内装材の詳細が記載された冊子を、学生たちが協力し合ってデザインし、データを企業へ納品しました。
4.入賞した学生からのコメント
2023年度中に最優秀賞作品と優秀賞作品をはじめとする提案が、実際の物件にて実現する予定です。入賞した学生たちに、今回の課題や企業担当者との打ち合わせの感想などを語ってもらいました。
最優秀賞 梶川 萌香 作品名:「星モダン」
Q.受賞した作品の提案意図を教えてください。
梶川さん:「星モダン」は遊び心のある発光する壁紙が特徴の一つです。無難な白い壁紙の部屋が多く見受けられますが、あまり暗い色の壁紙が使用されていないと感じました。そこで星が好きな人で、モダンなスタイルが好きな人をターゲットとして設定しました。
Q.企業担当者との内装材の確認打ち合わせはいかがでしたか?
梶川さん:内装材のサンプルを見て触りながら再度検討し直しました。実際にサンプルを見てみると色や質感が想像と少し違っているものもありました。再度検討している際も、企業担当者さんからアドバイスや賛同をいただき、自分の納得のいくまでしっかりと決めることができました。
Q.自身の作品が実現することに向けての想いを聞かせてください。
梶川さん:私のこだわった部分が企業の方に評価され、最優秀賞に選んでいただけてうれしかったです。一つ一つの内装材に意味を持たせ、こだわった「星モダン」が実現し、そこに住む人がいると考えると、学生ではなかなか経験できない貴重な体験をさせていただけたと思います。
梶川さんの作品「星モダン」完成報告記事はこちら
優秀賞1 小山 桃香 作品名:「あそびごころ」
Q.この課題を通してどのような感想をもちましたか?
小山さん:学生のうちに自分が考えたアイデアを企業の方に見てもらえる機会はなかなかないため、貴重な経験ができたと思います。どんな人をターゲットとして、どんな暮らしをして貰いたいかを想像しながら、カタログからイメージに合った内装材を選択し、企業の方に伝わるプレゼンシート作成など、とても楽しみながら課題に取り組めました。
Q.企業担当者との内装材の確認打ち合わせはいかがでしたか?
小山さん:打ち合わせの際に、写真と実物の色味の違いに驚いたり、お客様に伝達力のある分かりやすいチラシの作成に苦戦したりと、大学課題では分からないことを学ぶことができました。
Q.自身の作品が実現することに向けての想いを聞かせてください。
小山さん:優秀賞として選んでいただけてとてもうれしかったです。自分の提案の実現が楽しみです。
小山さんの作品「あそびごころ」完成報告記事はこちら
優秀賞2 並木 彩音 作品名:「情趣(じょうしゅ)」
Q.受賞した作品の提案意図を教えてください。
並木さん:賃貸住宅の和室が20年前と比べて3分の1に減少している現状に対し、和の要素を取り入れたデザインに取り組みました。畳風のプランは好まれないのではと心配していましたが、選んでいただけてとてもうれしかったです。
Q.企業担当者との内装材の確認打ち合わせはいかがでしたか?
並木さん:担当者の方と一緒にカタログを見ながら、デザインのイメージが実現できているかを確認しました。選んだものが、想像していた色や質感と異なっていたりと、素材を実際に見たり触れたりすることの重要性を再確認した貴重な体験でした。
Q.自身の作品が実現することに向けての想いを聞かせてください。
並木さん:大学生でデザインしたものが社会に実現し、利用されるという大変貴重な経験をさせていただいているなと感じます。私のデザインが利用者の方々に寄り添い、生活を豊かにしていってほしいです。
並木さんの作品「情趣(じょうしゅ)」完成報告記事はこちら
特別賞1 内田 芽依 作品名:「モノトーンに高級感を」
Q.企業担当者との内装材の確認打ち合わせはいかがでしたか?
内田さん:イメージを形にすることの大変さとコンセプトに合う内装材を選び出す難しさを感じつつも、アドバイスをいただきながらイメージに近づいていく楽しさを実感することができました。実際に内装材を確認したときはワクワクが止まりませんでした。
Q.この課題を通してどのような感想をもちましたか?
内田さん:特別賞をいただき、私の考えた内装スタイルが実現する可能性があるということは本当にうれしいです。大変貴重な経験をさせていただき、自信につながりました。ありがとうございました。
内田さんの作品「モノトーンに高級感を」完成報告記事はこちら
特別賞2 田中 結芽 作品名:「凛」
Q.企業担当者との内装材の確認打ち合わせはいかがでしたか?
田中さん:「比較する」ことが大切だと感じました。近い色の壁紙でも素材感が異なれば印象も変わるため、繰り返しパース図を作成し、壁紙と壁紙の調和、素材感、日光が当たった際の素材の見え方等の確認と比較にかなり時間を費やしました。その結果、数多ある壁紙の中から一番魅力的な組み合わせができたと思います。
Q.この課題を通してどのような感想をもちましたか?
田中さん:駒女に入学するにあたって、特に力を入れたいと考えていた産学連携課題に入賞することができ光栄に思います。内装材の確認打ち合わせを通して、実際に見る、触れる、他の壁紙と合わせる等の重要性を痛感しました。貴重な機会をいただけたことうれしく思います。
田中さんの作品「凛」完成報告記事はこちら
特別賞3 中村 真衣 作品名:「Vitamin charge」
Q.受賞した作品の提案意図を教えてください。
中村さん:柑橘系のビタミンカラーとビタミンドリンクの瓶の色を中心とした内装をデザインしています。そこで暮らす人の生活をイメージすることで、家に居る瞬間がさらに楽しくなるようなデザインの提案を目指しました。こだわって制作したデザインだったため、東都様から入賞という評価をいただけたことを大変うれしく思います。
Q.企業担当者との打ち合わせを通してどのような感想をもちましたか?
中村さん:作品が選定された後、先生方や担当者の方々と打ち合わせを密に重ね、ブラッシュアップを行なったことで、自信をもってお薦めできる案となりました。ご指導してくださった方々に心から感謝しています。自分がデザインした空間で誰かが“元気を出してくれること”。それが一番の願いです。
これまでのコマジョスタイル2022の活動は、以下をご参照ください。
- コマジョスタイル2022の「凛」が竣工しました!
- コマジョスタイル2022の「情趣(じょうしゅ)」が竣工しました!
- コマジョスタイル2022の最優秀案が竣工しました!
- コマジョスタイル2022の学生作品が2つの物件で完成しました!
- コマジョスタイル2022入賞作品が決定! 実現に向けて進行中
- 産学連携課題「コマジョスタイル2022」企業プレゼンテーションを実施しました