住空間デザイン学類 橘田スタジオ 築地界隈デザインツアーを開催!
2023/04/19
橘田スタジオでは、昨年2022年12月8日(木)、空間デザインの見学・体験を目的に、築地~東銀座のデザインツアーを行いました。
以下、スタジオ学生の見学レポートをご紹介します。
住空間デザイン学類 橘田 洋子
築地本願寺
浄土真宗築地本願寺は、インドなどのアジアの古代仏教建築物をイメージした外観、本堂入口のステンドグラスや動物の彫刻などが特徴です。
そのオリエンタルな寺院らしからぬインパクトとともに、本堂内に入ると伝統的な寺院の造りとなっているその対比も驚かされました。
現在のこの本堂は、東京帝国大学名誉教授・建築史家の伊東忠太さんが設計デザインをされています。
最近では、人気のカフェやショップも併設されていて、多くの人々に開かれた寺院の在り方が大変印象的でした。
街歩き 築地から東銀座まで
隈研吾さんが建築デザインに関わられた数々の作品を見て歩きました。
ルーバーを使ってリノベーションされた築地KYビル。
その1Fには、江戸時代創業老舗丸山海苔店のお茶ブランド寿月堂本店があります。
寿月堂本店も隈研吾さんデザイン。竹を使い、しなやかに曲がる特性を使い、野点傘のようなイメージの特徴ある店内となっていました。
銀座松竹スクエアビルも、隈研吾さん建築デザイン。案内板や企業看板などルーバーを多用していました。
歌舞伎座&歌舞伎座タワー
隈研吾さん建築デザインによる現在の歌舞伎座は、5代目となるそうです。歌舞伎座の正面は、前に迫り出すようになっていて、後ろは、地下4階地上29階の歌舞伎座タワーとなっています。タワーには、オフィスだけでなくカフェや歯医者さん、病院などもあります。
寿月堂 銀座歌舞伎座店
歌舞伎座タワーの5階にある海苔とお茶の物販&カフェ。
空間からテーブルウエアまで、徹底的にこだわったインテリアデザインには、隈研吾さん、スタジオの先生である橘田洋子先生も手掛けられたそうです。
空間全体は竹で包み込んでおり、耐震構造をも竹で隠しているため、雰囲気を壊さず統一感のある空間となっています。
カフェは、カウンター席や個室タイプの席のほか、庭園に面した客席では、食事やお茶をしながら屋上庭園を眺めることができます。
テーブルや椅子は、黒レザー仕様を設置することで、メインとなるお茶の色が綺麗に見えるよう考えられていると感じました。さらに、客席の床や客席そばの庭園の玉砂利も黒にすることで、室内と外がつながっているように見え、空間が広く感じました。
ちょうどお昼になったので、ランチも体験、みんなで大いに楽しみました。
住空間デザイン学類4年 筏 結佳子