依田 尚也(ヨダ ナオヤ)
専門分野
- 臨床心理学
- 心理アセスメント
- 質的研究
所属学会
- 日本心理臨床学会
- 日本箱庭療法学会
- 日本ロールシャッハ学会
- 日本質的心理学会
著書・論文
研究論文
- 依田尚也(2020)心理検査体験の侵襲性と治療的機能——ロールシャッハ・テストにおいて生じたイメージに着目して 箱庭療法学研究,32(3), 43-53.
- 依田尚也(2018)心理検査フィードバックと"遊び" ——フィードバックを一方的にする要因についての論考 人文,(16), 149-161.
- 依田尚也(2017)ロールシャッハ・アセスメントシステム(R-PAS)を用いたフィードバックの検討 ロールシャッハ法研究,21,1-9.
- 依田尚也(2014)ロールシャッハ・テストのフィードバックに関する研究——我が国におけるこれまでの研究と今後の課題 学習院大学人文科学論集,(23),67-89.
- 依田尚也・田島耕一郎(2014)初心者にとっての心理検査フィードバックの過程について 臨床心理学,14(4), 557-562.
ゼミ紹介・授業紹介
私の専門は『臨床心理学』です。『臨床』とは、床で横になっている人、つまり何らかの問題を抱え苦しんでいる人に臨み、どうにかしてその人の役に立とうとすることです。臨床心理学は、『心理学』の知見を『臨床』に生かすための学問であると言えます。特に“心”に関する問題を抱え苦しんでいる人に臨む専門家として、臨床心理士や公認心理師などが挙げられます。しかし、皆さんは専門家でなくとも、日常生活の中で、苦しんでいる人を目の前にする状況があるのではないでしょうか。そんなときに、皆さんがその人のためにできる『何か』を、臨床心理学を学ぶことを通して身に付けてもらえたらと思います。
私のゼミでは、臨床心理学、特に心理アセスメントをテーマとして扱います。心理アセスメントとは、目の前の苦しんでいる人について、「この人はいったいどんな人なのか?」、「いかに生きてきたのか?」、「なぜ今、その苦しみが生じているのか?」といった問いに対し、<もしかしたら、~~~なのかもしれない>というような仮説を立てることです。適切な仮説を立て、相手のことをよく理解しようとしなければ、その人にとって役に立つ援助を提供することはできません。そこで、ゼミでは座学だけでなく、ゼミ生同士でワークを行うなどして、心理アセスメントを体験的に学ぶことを目指します。その学びが日常生活に生きるよう、お手伝いができたら幸いです。