奥野 真之(オクノ マサユキ)
専門分野
- 知覚心理学
- 実験心理学
- 生態心理学
所属学会
- 日本生態心理学会
- 日本映像学会
- 日本認知科学会
著書・論文
研究論文
- 奥野 真之(2014).カットの見過ごしと事象構造の関係性について 認知科学, 21(3), 372–381.
- 奥野 真之(2015).マッチング・アクション・カットの連続性評価 認知科学, 22(4), 649–658.
- 奥野 真之(2023).映像知覚と不連続に対する寛容性 駒沢女子大学研究紀要, 30, 153–162.
ゼミ紹介・授業紹介
何かを見たり、聞いたりする能力のことを、心理学では特に「知覚」と呼びます。知覚の中でも映像の知覚について、私は特に研究的な関心を抱いています。私たちはいつの間にか、テレビや映画を視聴し、内容を理解するための能力を身につけています。まだ満足に言葉を話せない赤ちゃんでさえ、幼児向けのテレビ番組を見て楽しむことができるほど、それは人間にとって一般的な能力のようです。それでは、映像を視て、聴いて、理解するにあたって、人間のもつ心や身体のどのような性質が大きく関わっているのでしょうか。こうした問題を解き明かすため、主に心理学実験の手法を利用した研究を行っています。
心を扱う実験と聞くと、何か怖いイメージが湧いてくるかもしれません。ですが、実際の心理学実験は、課題を解いたり、質問に回答したりといった作業を行う安全なものです。私が担当する心理学実験の授業では、いくつかの有名な実験課題を実際に体験したうえで、その実験データをもとに実験レポートを作成してもらいます。だいたい2週間に1本ほどのペースで次々にレポートを提出することになるので、忙しくてなかなか大変な授業です。しかし、客観的なデータを使いながら、自分の考えを論理的に言語化するトレーニングを重ねることは、今後の大学生活はもちろん、その後の社会生活を送る上でも、きっと皆さんの役に立つはずです。