藤城 有美子(フジシロ ユミコ)
専門分野
- 臨床心理学
- メンタルヘルス
- 健康科学
所属学会
- 日本心理臨床学会
- 日本精神分析学会
- 日本心理学会
- 日本社会精神医学会
- 日本公衆衛生学会
- 法と精神医療学会 他
著書・論文
- 「外傷性脊髄損傷者の社会参加について」.総合リハビリテーション,29(2),151-159,2001 年 2 月.(共著)
- 『障害ある人の語り―インタビューによる〈生きる〉ことの研究』.誠信書房,2005 年 3 月.(分担執筆)
- 「WHO の「障害」定義にもとづく精神障害(統合失調症)と身体障害(ポリオ・脊髄損傷)との比較研究」.日本社会精神医学会雑誌,14(2),200-211,2005 年 10 月.(共著)
- 「心理面接におけるリアリティと身体性―青年期ひきこもり事例から」.平成 25 年度駒澤学園心理相談センター紀要,10 周年記念特別号,27-34,2014 年 3 月.(単著)
- 「『食わず女房』と摂食の病」.日本文化研究,11,54-65,2015 年 3 月.(単著)
ゼミ紹介・授業紹介
私の専門は臨床心理学です。もっと詳しく言えば、心の内面の力動的な理解と、メンタルヘルスが2本柱になっています。人の心の無意識の奥深くまで分け入っていく力動的な心理学と、身体やその人を取りまく社会や文化のありようにまで健康の概念を外延していくメンタルヘルスの考え方は、一見矛盾するかもしれません。しかし、心と身体は互いに関連し合っています。また、その人が置かれた状況や社会システムは、意識的・無意識的にその人のありように影響しますし、逆に、外的現実の捉え方も、その人の内的世界の影響を受けます。
私は長年、医療領域で臨床の仕事をしてきました。そのなかでつくづく感じたのは、人の「生」を考えたときに、心と身体、そして、それらをとりまく社会・文化を切り離すことはできない、ということです。臨床の中で得てきた実感を、皆さんにお伝えしていければと思っています。