田中 教仁(タナカ ノリヒト)
専門分野
- 司法・犯罪心理学
- 非行臨床
- 司法福祉
所属学会
- 日本犯罪社会学会
- 日本司法福祉学会
- 日本社会福祉学会
著書・論文
著書
「第5章家庭裁判所-少年と家庭の将来を見据えた司法的解決を目指して」.門本泉編『公認心理師の基本を学ぶテキスト19「司法・犯罪心理学-社会と個人の安全と共生をめざす」』,ミネルヴァ書房, 81-95,2020年11月.(分担執筆)
研究論文
- 「犯罪被害者遺族からみた加害少年の贖罪の意味に関する研究-少年事件によって家族を亡くした遺族の経験の分析を通して」.司法福祉学研究,19, 35-64,2019年11月.
- 「家庭裁判所の試験観察における身柄付き補導委託の特性と課題-文献による探索的研究」.司法福祉学研究,20, 43-59,2020年11月.
ゼミ紹介・授業紹介
私は、長らく、家庭裁判所調査官として勤務してきました。少年や保護者とのかかわりをとおして、「どうして非行を起こしたのか。どうしたら立ち直っていけるのか」ということを考えてきました。また、家族や家庭内で起きた問題の解決を図る家事事件においては、「家庭に平穏が訪れ、子どもが、安心して過ごせるようになるには、どうしたら良いか」といったことを考えてきました。
非行や家庭の問題の背景にある事情に接近し、少年の立ち直りや家庭の安定といった将来を見すえた解決方法を考え、実践していくときには、心理学をはじめとするヒトの「こころ」や「行動」を理解する行動科学の知見が、とても役に立ちます。
ゼミでは、非行・犯罪を中心とした司法の領域における心理学の知見の活用と、心理的・社会的支援をテーマにします。皆さんが関心を抱いた司法領域の社会問題や家族の問題について、座学とグループワークによって学びを深めていくことを目指します。見聞を広めるために、司法領域の臨床、実践にも触れていきます。