スタジオ見学会に行ってきました!
2019/10/25
前期のスタジオでは、各自が興味あるテーマを設定し調査や作業を進めてきました。今年の三戸スタジオでは『シェア(共有)』『Co-(共同)』などに注目する学生が多く、夏休みを利用して都内の施設見学に行ってきました。
現在都内には、多様な働き方や時間の過ごし方に対応するため、様々なタイプのコワーキングスペースやタイムシェア空間があり、その中から実際に空間体験ができる3つの見学先を選びました。
食べたり、休んだり、あるいは共同作業をしてみたりと、自身が利用者となってみることで、利用者のニーズに応える工夫や、改善点などを体感することができました。
また、移動中には、古書店街、神楽坂の古い路地や、大規模再開発によって作られた都市空間など、東京の様々なシーンを歩いてみることも、楽しい学びとなりました。以下、学生のコメントとともに紹介します。
神保町ブックセンター
神保町ブックセンターは、「未来の自分の種をまく。」をコンセプトとした書店、喫茶店、コワーキングスペースから成る複合施設。本の街神保町らしく旧岩波書店をリノベーションした喫茶店で軽食をとり、ご好意でコワーキングスペース・会議室を見学させていただきました。
学生コメント
- 1Fは本に囲まれたカフェスペースとワークラウンジ兼イベントスペースがあった。カフェスペースはテーブル席と1人用の席が本棚によって分けられていて、狭いながらも神保町に昔からある本屋を再現しているようで落ち着きが感じられた。ワークラウンジはフリーアドレスの席が23席あり、主に本や出版に関するイベントを開催しているとのことだった。また、サインやメニューも本を模したもので細部のこだわりを感じた。(M.K.)
- 3Fにはオフィスとデスクのスペースがあり、複数人と個人の双方の利用が可能となっている。個人のデスクスペースでは、鍵付きの棚やロッカーが併設されており、加えてカーテンの仕切りがあり、プライバシーの確保について重要視していることがわかった。(R. T.)
タイムズカフェ
時間を楽しむことがコンセプトのカフェ。平日は9時から30分単位での利用が可能であり、仕事に限らず「そこで過ごすための時間を買う」というシステムでした。ここでは、食事をしながらおしゃべりしたり、マッサージチェアを利用したり、仮眠をとったりと、思い思いの時間を過ごしました。
学生コメント
- 外装は一般的なカフェに近いが、中は多様性にあふれた空間が広がっていた。1Fはいわゆるノマドカフェで、明るく開放的な空間の中、仕事をする、打ち合わせをする、お茶をするほか、テラス席では喫煙も可能で、気兼ねなく快適な時間を過ごせる。階によって大きくゾーニングされており、使う人が自由に時間を過ごせる新しいカフェのスタイルだと感じた。(J.N))
- 2Fではネットやテレビ見たり、マッサージや昼寝をしたり、一人の時間を楽しむ空間になっていた。静かで照明も暗く、居心地の良さを感じた。テーブル席は隣の席との距離が近く仕切りがなかったが、仮眠スペースには仕切りがあり快適な睡眠をとることが出来た。また、メイクルームが完備されていて、ゆっくり化粧が出来るところがあるのは便利だと思った。(N.T)
Yahoo!LODGE
Yahoo! JAPANが紀尾井町 東京ガーデンテラス18Fに誕生させた広さ1,330㎡のオープンコラボレーションスペース。 利用者同士を結び付けるコミュニケーター制度を導入し、情報交換や新たな協業を生み出していける仕組みなど、興味深い施設です。期間限定の無料体験ができたため、ミーティングスペースを予約して『学外ゼミ』も体験してみました。
学生コメント
- システム面について
個人で仕事をするにも複数人でミーティングをするにも、誰でも気軽に利用できるのは良いと感じた。しかし、事前にYahoo!のID登録が必要なことや、システム面において手順が多く、初めて利用する人にはややわかりづらい。大規模オフィスビルの中にあるため、エントランスフロアも入りづらい印象を受けた。(M.U.) - 利用者について
階段を挟んで左右に、ミーティングをしている利用者の多いエリアと、個人の利用者が多いエリアとに大きく分かれていた。席を自由に選べる楽しさが仕事をする中で気分転換にはなるものの、どこの席でも人の声が聞こえているため、気にしながら作業する方の姿が見受けられた。利用目的によって多少の仕切りを作るとより快適に過ごせるのではないかと感じた。(Y.H.) - コワーキングについて
違う仕事をする者同士が繋がるきっかけを作る場所だと感じた。打ち合わせをするだけでなく、キッチンやレストランも併設され、そこから生まれるインスピレーションを人と共有し、よりよい仕事にできるのではないかと考える。(C.T.) - ゾーニングについて
遊び心ある家具が並べられ、人の距離が近く自由な環境だった。距離が近い分、声も筒抜けであったり、簡単に横を通れたり、プライバシーに関してもっと工夫すれば、更に魅力的になると思った。(C.T. )