「住空間デザイン入門I」の授業を紹介します

1年生前期の入門科目「住空間デザイン入門I」の授業は、見学会やグループワークを中心とした、デザインの基礎を学びながら表現していく授業です。今年度は3つの課題を実施しました。

課題1 住空間デザイン入門交流会
課題2 日本のくらし
課題3 りんどう祭サインタワー

課題1 住空間デザイン入門交流会

入学したての学生同士や教員との親睦を図ることを目的としたランチ交流会です。詳しくは記事「ランチ交流会を通して住空間デザインの学びに触れる」をご覧ください。

課題2 日本のくらし

  • 園内の下町中通りにて子宝湯を背景に記念撮影。
    園内の下町中通りにて子宝湯を背景に記念撮影。

この課題は「江戸東京たてもの園」への見学会を元に、調査テーマの設定や、調べたことをスケッチ等でまとめ、プレゼンテーションするグループワークの課題です。江戸東京たてもの園にある農家・住宅・商店等の調査・観察を通して主体的な学習方法を学び、共同作業を通してデザインの基礎を実践しながら自分の考えたことを表現すること・伝達すること・批評することなどを経験し学びます。

  • かまどの使い方の説明を受けている様子。
    かまどの使い方の説明を受けている様子。

江戸東京たてもの園は小金井公園の一角に位置し、東京ドーム1.5個分の敷地の中に30棟の復元建造物と29個の屋外展示物が建ち並ぶ野外博物館です。貴重な文化遺産として次代に継承することを目的に、建設地では保存不可能な文化的価値の高い建造物を移築・復元し、保存・展示しています。そこには江戸時代の茅葺き屋根の民家から昭和前期にかけて建てられた様々な様式の住宅や商家・銭湯などが復元され、園内ボランティアの方々が当時の使い方などを解説してくれます。

  • 茅葺き屋根の古民家にて囲炉裏について解説を受ける。
    茅葺き屋根の古民家にて囲炉裏について解説を受ける。

どこか懐かしさを感じ、実際の空間を体験しながら楽しく学ぶことができます。実は、スタジオジブリの宮崎駿監督もここのファンの1人です。園内の武居三省堂をみて「忘れてしまった幼年時代に立ち会っているかのよう」と形容し、その感慨はひとしおであったと思い返しています(「私にとっての武居三省堂」『江戸東京たてもの園物語』、1995)。スタジオジブリ作品の中に登場する建物には、園内の建築物との共通点が見られるものも多数あるのです。

  • 動線をテーマにした調査結果を発表。
    動線をテーマにした調査結果を発表。

課題3 りんどう祭サインタワー

  • 学生の作成したサインタワー模型の一部。全12グループがデザイン案を作成した。
    学生の作成したサインタワー模型の一部。
    全12グループがデザイン案を作成した。

10月12日(土)・13日(日)に開催される文化祭「りんどう祭」のメイン受付に設置するサインタワーをグループでデザインする課題です。450mm×450mmの板段ボールを36枚使ってデザインするのがルールです。グループごとに試行錯誤し、1/10サイズの模型を作成しました。サインタワーとしてどのグループのデザインが選出されるのか楽しみです。

  • 作成した模型を使ってプレゼンテーション。
    作成した模型を使ってプレゼンテーション。

10月13日(日)オープンキャンパス住空間デザイン優秀作品展のお知らせ

10月13日(日)第9回オープンキャンパスは、りんどう祭(学園祭)にて住空間デザイン学類優秀作品の展示を行います。住空間デザイン学類の学生がこれまでの授業で作成した作品の展示を駒女の学園祭「りんどう祭」で開催します。さまざまな優秀作品が展示されるのはもちろんですが、一番の見どころは学生がつくる展示空間です。毎年、2つの展示空間を別々のテーマでつくります。昨年のテーマは「Jellyfish」と「たまご×egg」でした。学生たちは空間デザインを計画するところから始め、自分たちの手で工夫しながら制作まで実施します。今年のテーマは何になるのでしょう。とても魅力的な空間になることは間違いないので是非ご覧ください。

住空間デザイン学類の体験授業を紹介(後編)!

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