令和元年度 福島県「大学生等による地域創生推進事業」活動報告会で発表しました。
2020/03/19
住空間デザイン学類では、学内での授業だけでなく積極的に外へ出て社会とつながった実践的な活動を行っております。この度、福島県が募集した令和元年度「大学生等による地域創生推進事業」に採択され、住空間デザイン学類の前身である住空間デザイン学科3年エノモトスタジオの学生6名が福島県耶麻郡磐梯町で耕作放棄地をそば畑に変える活動を行いました。
そして、2020年2月8日(土)に行われた活動報告会『地域づくりオープンカフェ』でその活動報告を行ってきました。
※活動内容は、下記の記事を参照してください。
暖冬でほとんど雪のない福島駅前の会場に、朝早くから大勢の学生や関係者が集合し、今年は地元の福島大学を始め北は北海道から南は関西の近畿大学や立命館大学など25大学が参加しました。
活動報告会は、それぞれ活動した年数によって分かれており、私たちは、活動一年目のグループの最初の発表だったため、まさに報告会全体でも一番目の報告となりましたが、大勢の参加者を前に酒井さんと茅根さんが発表を担当し、パワーポイントを使いながら5分という短い時間にもかかわらずしっかりと自分たちの活動を報告できたと思います。
報告会場全体
発表する酒井さん(左)と茅根さん
発表後みんなで記念撮影
その後、昼休憩を挟んで第二部の二年目の実証実験グループの活動報告を聞き、私たちは磐梯町に移動して今回の活動で自分たちが育てたそばのそば打ち体験と、今後の活動についてのミーティングを行いました。自分たちで育て、そして自らの手で打ったそばの味は格別で、今まで味わったことのないおいしいそばを堪能することが出来ました。
そば打ち名人から打ち方を教わります
初めてにしてはうまく出来ました
なかなかうまく切れません
おいしい十割そば召し上がれ!
来年度は、この耕作放棄地を利用したそばづくりの活動が二年目の実証実験の年になるので、作ったそばの商品化を目指し発展的に活動を継続して、またさらに磐梯町の人たちとの交流を深めていきたいと思います。
高校生のみなさん、わたしたちと一緒に社会に貢献できる活動をしませんか!入学お待ちしています!
みんなで集合写真
文責:榎本文夫
活動概要
活動目的 | 福島県の、高齢化や地域の担い手不足などにより地域住民だけでは集落の維持・再生が困難になることが懸念される地域において、大学生の持つ新しい視点や行動力、専門技術や知識など『外からの力』を活用して、地域の復興・活性化を図りながら、集落の応援団(サポーター)を育成していくことを目的としている。 |
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活動内容 | 耕作放棄地をそば畑に再生する「極そばプロジェクト」 |
活動場所 | 福島県磐梯町大寺五区周辺 |
活動日程 | 種まき:2019年8月16日(金)〜18日(日) 刈り入れ:2019年11月1日(金)〜2日(土) 報告会と試食体験:2020年2月8日(土)〜9日(日) |
参加メンバー | 住空間デザイン学科3年・エノモトスタジオ6名 |
参加学生の感想
板橋清美
- 夏に種まき、秋に収穫を経て、今回育ててきたソバを自分たちで打ち、食べました。ソバを打つのは初めてで見様見真似で打ちましたが難しく、途中手伝っていただいたりもしましたが、楽しく作業できたので良かったです。自分たちが最初から携わって作った食べ物がこんなにも美味しいものなのかと感動しました。今回3か所の畑をお借りしてソバを育ててきましたが、土や日当たりなどが理由で育たなかった畑の今後を考え直し、他のものを育てるのか、土を改善するのか、使い方は色々あるので有効に使えるといいと思いました。
夏合宿の意見交換の際にソバを使って商品化の案が出ましたが、それらも進めていけるといいなと思いました。今年は3回合宿に参加しましたが、毎回磐梯町の方が暖かく迎えてくれ、楽しむことが出来ました。今回の報告会、ソバ打ちが今年最後の活動だと思うと寂しくなりました。また来年以降今年の反省点を改善し、継続して活動できれば良いと思いますし、私自身もできる限り参加していきたいと思いました。
酒井優衣奈
- 私はこの1年間の活動を通して、過疎地域の現状を目の当たりにし、身の引き締まる思いでこの問題と向き合ってきました。しかし、抱いた感情は負のものばかりではありませんでした。実際に大寺五区の皆さんと交流し活動していく中で、都会では感じることの少ない「人の温かさ」に触れる機会が多かったと感じます。地域活性の問題やそれに向けた課題を学ばせてもらったのは私たち学生側なのにも関わらず、磐梯町の皆さんは私たちのことをとても歓迎してくれました。そのことにより、私は「私たちの手で極そばプロジェクトを成功させて磐梯町を活気あふれる街にしたい」とより一層強く感じました。
今挙げた通り、私たちの活動のゴールは磐梯町の活性化です。その道筋の中に耕作放棄地の活用があるわけですが、現状はメンバー内の活動に留まってしまっています。今回報告会に参加し、2年目以降のグループの発表を聞いたときに町のイベントを成功させているグループや商品開発が進んでいるグループを多く見て、私たちも町内外の老若男女を巻き込んだ活動をしていくことが今後の課題だと改めて感じました。これを含め、磐梯町の活性化に向けたより多くの提案ができるように活動を進めていきたいと思います。
茅根汐里
- 今回の報告会を通して自信がつきました。
報告会では、100人ほどの人の前で発表をしました。こんなにも大勢の人の前で発表したのは、初めての経験だったのですが、いつもの学校での発表のように「指定された時間内に発表を終える」「原稿やパワーポイントだけでなく、聞いている人たちの目を見て発表する」という二点を意識して発表しました。結果、この二点を成し遂げたと思うので、緊張する場面でもいつも通りにできるという自信がつきました。また、ほかのグループや地域の方の声を聞いて、過疎化や少子高齢化などどの地域も共通の問題があり、この問題を解決するためにより活発な活動が必要であると痛感しました。
對木萌
- 夏から始まったプロジェクトが報告会という形でいったんまとまったことにホッとしています。とにかく初めての経験ばかりで、とても充実した期間を過ごせました。地域の方々の思いが強かった分、自分ではキャパオーバーなんじゃないかと何度も思いましたが、話し合いや実際に蕎麦を作ったりすることで少しずつですが自分でも出来ることがあるんだと思えるようになりました。動かないより動くことで何かのきっかけにつながるということを強く思わされました。本当にありがとうございました。
戸田満里奈
- 今回半年間かけてこのプロジェクトに参加して、地方の人不足の現状を知り、それを解決するため活動することができとてもよい経験になりました。今回の活動は初めての取り組みだったため、思った通りの結果でない事が多かったですが、何かを始めるという行動が起こせて、大きくなくとも良い一歩が踏み出せたと思います。継続する事が1番大切だと思うので来年も是非後輩を連れてこの活動に参加できればと思います。
西田菜乃波
- 最初は青年会の方々がどんな人たちなのかわからなかったのと、知らない土地での活動だったので不安でした。実際行ってみたら青年会の方々は、とても優しくて楽しく活動できました。今回のプロジェクトは、私たち学生が頑張らなきゃいけない活動だと思っていたのに、たくさん色々なことを教えてくださり、おもてなししてもらって、これでよかったんだろうかって思うこともありました。しかし、その中で大寺五区や磐梯町の良さをたくさん知ることができて、来るまで全く知らなかった場所と人のことが好きになりました。ソバは、あまり育たなかった土地もありましたが、無事収穫できて、みんなで食べるということまでできて良かったです。この活動が、顔も知らない後輩まで続いていって、より良くなり、もっと大きな活動ができるようになるといいなと思いました。
今回このプロジェクトに参加することができてよかったです。