2017年 国内旅行研修 ~添乗員・ガイドの仕事を実体験しよう~
2017/10/26
本年度もJTB社員の方々のご協力を得て、4月より旅行業務全般の学習を始めました。旅行者としての立場を離れ、旅を仕事としてお客様に提案・提供する側になって見る、考える、そして実習で学ぶというのがこの授業の趣旨です。※
座学からスタートしますが、年次の異なる学生の様子も少しずつ見えてくる中で学習も進み、団体旅行業務の司令塔である(株)JTBコーポレートセールスオフィスを訪問させて頂きました。初夏の暑さが厳しい日でしたが、スーツ姿の履修生たちは緊張した面持ちで研修に臨み、あとは実習日を待つのみとなりました。
(株)JTBコーポレートセールスオフィス前
同社会議室内での業務説明会
天候に恵まれた箱根研修の出発日、第1班の学生達は他班より30分早く大学に集合し、朝のルート確認や、旅程が予定通りに進行できそうか、バスの運転手さんやJTBの社員の方々と打ち合わせをしました。
バスの前で出発前の打ち合わせ
バス車中でガイド体験
箱根富士屋ホテルにて歴史と伝統の一端を学びました
宿舎でも勉強とテストが待っています
バスの中は勿論のこと、サービスエリアでの駐車時間やホテルでの食事時間にも様々な仕事が待っています。打ち合わせ中も予約先への電話連絡は怠れません。今回は箱根の幹線道路での事故渋滞の影響で急遽予定ルートの変更にも対応しました。また自然条件により異なる対応が必要な観光地もありました。今回参加した学生達にとって、それら全てがかけがえのない体験になりました。
参加学生感想
JTB訪問について
- はじめての会社訪問でした。残業ゼロを目指していて社内の雰囲気がよかった。皆同じ目標を持つ仲間のように見えました。
(T. A.) - 想像と異なり常に社員の方が動き回っているように感じた。多くのことを聞き、見ることができたので良かった。
(T. M.) - 社内ですれ違う人に挨拶をするたびに、笑顔を返してくれて気持ちが良かった。
(S. A.) - 普段見ることが出来ないオフィスを見学できたのは、貴重な経験でした。デスクの配置が自由で、話し合いがしやすそうな環境と感じました。
(H. T.) - オフィスは広いが、社員間のコミュニケーションが良いという印象を受けました。オープンで働きやすい職場だと感じました。
(N. H.)
箱根研修旅行について
- 添乗員はお客様から見えない部分での仕事が多いことがわかりました。交通渋滞が発生したので、バスの運転手さんとは念入りに打ち合わせしました。
(K. K.) - 添乗員業務は想像以上に地味で気を使う場面が多かった。お金の管理や多方面への事前の電話連絡など、とにかく確認作業が多かった。
(Y. M.) - 帰りのバスの中で体調の良くない学生が出ても、慌てず対処できて良かった。
(H. M.) - 観光地としての箱根の人気は今後も高まると予想されるので、旅行会社の協力はますます必要だと思う。そのような仕事に興味が出てきた。
(T. A.) - いろいろなお客様に応対しながら、トラブル無く多くの人に喜んでいただく仕事だと考えると、基本的には厳しい仕事だと思った。
(T. S.)
この授業の趣旨は、旅行会社の業務の一部である旅行添乗業務を実際に経験してみることで、イメージだけの世界から現実の世界に身を置いて考えてもらうことにあります。今回の正課学外活動の取り組みは、学生の更なる関心を導き出すきっかけになったことでしょう。株式会社JTBコーポレートセールスのみなさま、箱根での学生対応でお世話になったみなさまにあらためて感謝申し上げます。
- ※ 本内容は、観光文化学類の母体である国際文化学科観光コースのカリキュラムについて紹介しています。
観光文化学類での学びの参考にしてください。