2023年度 入賞作品
佳作
小山 桃香「緑を取り込み、人々を繋ぐ駅」
担当教員：茂木 弥生子
埼玉県のほぼ中央に位置する滑川町は、都心まで１時間以内という利便性や豊かな自然を生かした観光地の存在から、首都圏のレクリエーション地域として発展してきた。
子育て支援の手厚さや豊かな自然が特徴であり、住みやすい町として成長してきている。
しかし、町の入り口となる森林公園駅は閑散としており、由来となった「森林公園」との関係性も希薄。人が集まり、町を知る場所として機能していない。
そこで、地域の特性を生かした「町の顔」となり、「滞在するきっかけ」となる駅を計画する。
画像クリックでPDFを表示
- 画像タップでPDFを表示
学生による作品紹介
担当教員講評
森林公園の玄関口として開設された駅の南北通路と、森林公園まで続く約2.9kmの緑道を接続させることにより、街としての一体感をもたせ、地域住民にとっても愛着が湧く駅のリニューアル計画となっている。屋根形状を何度もスタディし、駅のボリューム感が大きくなりすぎないように分節し、心地よい光と風が抜ける空間をデザインしている。細部まで粘り強く検討した計画案が、小山さんの丁寧な作業による完成度の高い模型で表現されている。
（評／茂木 弥生子）