第48回学生設計優秀作品展(レモン展)に出展しました!

2025年3月卒業 御子柴栞奈さん(長野県・工務店 勤務)

「第48回学生設計優秀作品展 -建築・都市・環境-(レモン展※1)」に、2025年3月に卒業した御子柴栞奈さんが、本学の代表として卒業制作「えんつなぐ」を出展しました。出展したのは大学4年間の集大成として取り組んだ卒業制作の作品※2です。卒業して1か月が過ぎ社会人として歩き始めた御子柴さんに、卒業制作のこと、レモン展のこと、そして仕事のことなどについてインタビューしました。

Q.地元の企業に就職しました。地元で働きたいと考えた理由を教えてください。

御子柴:もともと長野県の自然や街並みが大好きで、そんな長野の景色の一部に私が建物を建築してみたいという思いで建築学を志しました。4年間気持ちに変化はなく地元での就職を決めました。

Q.働き始めて最初の1か月が経ちました。率直な感想を教えてください。

御子柴:1か月間ホテルでの研修があったため、まだ現場には出られていませんが同期と切磋琢磨しあい頑張っています。お客様のための家造りをお手伝いできるように、いち早く一人前になりたいという気持ちが大きいです。建築士試験を控え、勉強との両立に苦戦していますが、ヘトヘトになりながらも毎日充実しています。

Q.仕事に対する期待や夢、目標など教えてください。

御子柴:お客様の帰ってきたくなる場所を作ること、あなたで良かったと思ってもらえる仕事ができればと思っています。もっと実務的な知識を身に着けて、設計職としてお客様の前に出て家造りができるようになりたいです。
もっと大きな夢で言えば長野に根ざした事務所で母校の改修や市民の集う居場所の建設に携わってみたいという思いがあります。

Q.卒業制作を振り返って、楽しかったことや苦労したこと、成長したことなどを教えてください。

御子柴:私は地元で制作をしていたので、周りの進捗などが分からず不安もありました。県内に模型材料を扱うお店がなかったので、金銭的な面が一番苦労した点だと思います(笑)。諦めそうにもなりましたが、自分が思うままに作品を作れる最後の機会だと思って楽しんで制作しました。リモートでサポートいただいた小川先生には本当に感謝しています。

Q.最後に、在学生やこれから入学を考えている高校生へメッセージをお願いします。

御子柴:卒業制作は長期に渡って本当に大変ですが、スタジオのメンバーと一気に仲が深まり学生生活の青春を感じられる最後の機会にもなりました。集大成としてやって後悔することはないと思うのでぜひ卒業制作にチャレンジしてほしいです。
工学部のような建築のハード面に特化して専門的に定着させるというよりは、プロダクト、インテリアなどを満遍なく学べるイメージです。数学もイラストも苦手な私にはピッタリでした。一方で建築に関わる資格を取れるカリキュラムも豊富で、親身になってくれる先生も多いです。産学連携課題も就活に有利だと感じました。


  1. ※1 「レモン展」は、1978年からレモン画翠が主催する、大学・専門学校建築科の卒業設計から優秀作品を展示する卒業設計作品展です。
    第48回 学生設計優秀作品展 -建築・都市・環境-
  1. ※2 住空間デザイン学類Web卒業制作展2025
    「えんつなぐ」担当教員講評
    地方都市の行政サービス偏在を解決しようとする提案であることから、市街地から離れた凡庸な地域を対象とせざるを得ない。”まちの個性とは何か”に向き合った計画である。長野県塩尻市の宿場町・洗馬地区を計画地とした。中山道の旧街道沿いとはせずに、”まち”を見下ろすことのできる山裾を選んだ。客観的視座から”まち”を見ようとしている。建物形状やゾーニングに悩んでいたとき、気候など外部環境から受ける影響を考え始めたことから設計が好転した。”まち”がもつ固有の気候に目を向けたのだ。建物配置や動線の流れ、屋根の形状やその勾配に至るまで、大きなデザインから小さなディティールひとつひとつに”どうしてそのカタチなのか”を考え抜き、”まちの個性とは何か”を魅力的に表現した作品である。

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