4年生がアスリート栄養サポートプロジェクトの成果を「第6回日本食育学会学術大会」で発表しました

健康栄養学科4年生が、第6回日本食育学会学術大会(平成30年5月12日~13日、女子栄養大学 駒込キャンパスにて開催)において、ポスターによる研究発表を行いました。発表テーマは、アスリート栄養サポートプロジェクトの一環で調査した「女子サッカー選手におけるコンディショニングと食生活の意識」です。 
田邉解准教授の指導の下で卒業研究に取り組んでいる健康栄養学科4年生の森綾乃さんと髙澤あかりさんが発表しました。発表したお二人へのインタビューを以下に記します。

Q.研究の内容を教えてください

女性アスリートは増加する傾向にありますが、女性アスリートに対する支援は充分でないのが現状です。女性アスリートの健康問題として①低エナジー・アベイラビリティー(エネルギー不足)、②運動性無月経、③骨粗鬆症の3つが知られています。これらは女性アスリートの三主徴(FAT: Female Athlete Triad)と呼ばれ、競技パフォーマンス低下の原因となります。この三主徴を防ぐには、食生活も重要な要素となります。そこで、私たちは女性アスリートのコンディショニングと食生活の意識について現状を知るべきと考え、日本女子サッカーリーグに所属するトップチームの選手とその下部組織の中高生選手の比較を行いました。
調査の結果、トップ選手および中高生選手どちらにおいても、栄養バランスに気をつけた食事を取っていると回答する選手が多く、2群に差がないことがわかりました。一方で牛乳や乳製品を摂取する頻度は中高生選手の方が高いこと、女性アスリートの三主徴についてはトップ選手の方が中高生選手よりも知っている者が多いことがわかりました。

Q.学会はいかがでしたか。

(森)学会の参加自体が初めてで戸惑うこともありましたが、参加登録から発表抄録の提出など多くの事前準備が必要であることを知り、大変勉強になりました。また、私は文章を書くことが苦手なので、抄録やポスターの文章作成には苦労しました。しかし、スポーツ栄養は入学当初から興味のあるテーマであったため、熱意をもって取り組むことができました。

(髙澤)学会参加は初めての経験で、緊張しました。他の研究発表を見たり聴いたりして、管理栄養士は様々な分野で活躍しているということを知るとともに、将来的にも社会で求められる資格であると感じました。また、自分達の発表では、説明力が足りないことも実感しました。説明力を高めることに加えて、データの分析や解釈についてもっと勉強しなければならないと思っています。

Q.今後の目標や抱負について教えてください。

(森)学会発表の際にいくつかの指摘を受け、今回の研究についてもう少し突き詰めたい部分がみつかりました。卒業研究では、今回の経験を踏まえてより良い研究を行えるよう頑張りたいです。また、将来的には今回の研究対象者のようなトップアスリートに栄養指導を行い、選手自身が食事管理を積極的に行えるようにサポートする管理栄養士になりたいです。

(髙澤)学会発表をきっかけとして、現場で活躍するスポーツ栄養士の方々と知り合うことができました。私は将来スポーツ栄養士になりたいので、現場で活躍する方々のお話は貴重な情報でしたし、スポーツ栄養士を目指すモチベーションが上がりました。卒業後すぐというわけではありませんが、将来的にはスポーツ栄養士として、特にサッカーに関わる仕事につきたいと考えています。大変な目標であることはわかっていますが、諦めずに努力したいと思います。

これまでのアスリート栄養サポートプロジェクトの活動は、以下をご参照ください。

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