第28回東京都学生卒業設計コンクール2019に出展しました

2019年3月卒業 田中くるみさん(arc-d一級建築士事務所 勤務)

2019年5月18日(土)~19日(日)に開催された「第28回東京都学生卒業設計コンクール2019(JIAコンクール※1)」に、今年3月に卒業した田中くるみさんが、本学の代表として卒業制作「きっかけの結節点-居合わせるばしょ-」を出展しました。
4月から社会人になり、新しい一歩を踏み出した田中さんに、卒業制作のこと、JIAコンクールへの出展のこと、そして仕事のことなどについてインタビューしました。※2

  • 展示とともに田中くるみさん
    展示とともに田中くるみさん
  • 柔らかいタッチのプレゼンテーションは田中さんの持ち味
    柔らかいタッチのプレゼンテーションは田中さんの持ち味

卒業制作「きっかけの結節点-居合わせるばしょ-」はどんなコンセプトですか?

田中:私は「居合わせる」という人の行為に着目をして卒業制作を進めました。敷地に選定したバスタ新宿は、電車や長距離バス等の交通の結節点として役割を果たしていますが、その一方でサラリーマンなど普通の日常を過ごす人から旅行を楽しむ国内外からの観光客、様々な人間模様が見られる特徴があるのにもかかわらず、そこに関心を持つことは少なく、単なる人々の通過点になってしまっていると感じました。
そこで、現在の空間の機能だけに縛られずに、敷地の場の特性や訪れる人の行動、居合わせることがきっかけとなって、空間が作られていくような設計を行いました。異なる状況の人の中に流れる同じ時間や、同じ景色・場面を共有することで、自然と交わっていくような空間、そのような小さな仕掛けを積み重ねていくことで、都市の中に新しく人の居場所を提案したいと思いました。

JIAコンクールへの出展をとおして感じたことは?

田中:審査員の方々と直接お話をして講評をいただけたり、他大学の学生の素晴らしい作品に触れたりすることができ、たくさん刺激を受けました。また、制作する上で設計意図やプログラムに説得力があることはもちろん、作品に自分らしさを持つこともとても大切だと改めて感じました。貴重な経験ばかりで、出展させていただくことができて本当に良かったです。

卒業制作を振り返って、楽しかったことや苦労したこと、頑張ったことは?

田中:自分が決めたテーマ、コンセプトからプランに結びつけること、敷地に対する必要性を持たせることが、1番苦労した点だと思います。自由だからこそ悩むことが多くありましたが、制作過程で友人と意見交換をしたり、模型のお手伝いで後輩と触れ合うことができたり、楽しさや発見も同じようにありました。最終的に形にできたことは、今後の強みにもなったと思います。

  • ここで毎日粘り強く卒業制作と向き合っていました
    ここで毎日粘り強く卒業制作と向き合っていました
  • 友人たちと楽しく切磋琢磨
    友人たちと楽しく切磋琢磨

社会人になって約2か月、仕事はどうですか?

田中:4月からの2カ月間はとてもあっという間でした。毎日新しいことに触れ、新鮮な気持ちで仕事に励んでいます。職場の環境にも慣れつつ、早く多くの仕事が覚えられるように努力したいです。

最後に、後輩へのメッセージをお願いします。

田中:卒業制作をはじめ、学生の時にしか出来ない学びや自分らしさを大切にしてほしいです。時間を有効に 楽しみながら充実した学生生活を送ってください!

  • 後輩も応援に駆けつけてくれました
    後輩も応援に駆けつけてくれました
  • 白熱の公開審査から多くの刺激を受けたようです
    白熱の公開審査から多くの刺激を受けたようです
  1. ※1 「JIAコンクール」は、日本建築家協会(JIA)が東京都の大学・専門学校建築学科から優秀作品を募集し、その中から6月に開催される「JIA全国卒業設計コンクール」への推薦作品を選定するコンクールです。
  2. ※2 本内容は、住空間デザイン学類の前身である住空間デザイン学科の卒業生について紹介しています。

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住空間デザイン学類の体験授業を紹介(前編)!

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