東京都学生卒業設計コンクール2023に出展しました

2023年3月卒業 熊坂美優さん(積水ハウス株式会社 勤務)

2023年5月13日(土)に開催された「第32回東京都学生卒業設計コンクール2023」に、2023年3月に卒業した熊坂美優さんが、本学の代表として卒業制作「巡る-人と人の出会いを繋ぐ町-」を出展しました。今年度も公開審査はYouTubeでライブ配信されました。4月から社会人としての新生活をスタートした熊坂さんに、卒業制作のこと、卒業設計コンクールへの出展のこと、そして仕事のことなどについてインタビューしました。

  1. ※ 「東京都学生卒業設計コンクール」は、日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部が東京都の大学・専門学校建築学科から優秀作品を募集し、その中から「JIA全国卒業設計コンクール」への推薦作品を選定するコンクールです。
  • 卒業制作「巡る-人と人の出会いを繋ぐ町-」
    卒業制作「巡る-人と人の出会いを繋ぐ町-」
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卒業制作「巡る-人と人の出会いを繋ぐ町-」作品紹介ページはこちら

卒業制作「巡る-人と人の出会いを繋ぐ町-」はどんなコンセプトですか?

箱根は観光地として有名な場所ですが、消滅可能性都市としてあげられていることが課題の一つです。消滅可能性都市から脱却するために、居住地としての箱根の魅力を知ってもらいたいと考えました。リモートワークやオンラインショッピングが発達した現在、箱根は定住できる観光地だと考えています。そこで、トライアルハウスを計画し、そこに一定期間住むことで、移住のフィット感や地域住民とのコミュニティ形成、不安の解消をするチャンスになるのではないかと考えました。箱根の山並みに呼応させる屋根デザインや余白による視線の抜けと距離感、15個の機能に合わせたボリュームにより、地域住民、観光客、トライアルライフを楽しむ人々が自然に交流できる場を提案しています。

JIA卒業設計コンクールへの出展をとおして感じたことは?

コンクールへの出展は初めてだったので緊張しましたが、3分という短い時間の中でプレゼンを行ったり、審査員の方に直接講評をいただけたり、他大学の学生との交流を図ることができたりと刺激を受けることができ、大変貴重ですばらしい経験をすることができました。

  • 公開審査会は貴重な経験になりました
    公開審査会は貴重な経験になりました

公開審査会での気づきや得られたことは?

自分自身のこだわりや設計する上での説得力の大切さ、またそれをプレゼンの場でどれだけアピールできるか、喰らいつくことができるかが大切であると改めて感じました。また、場に慣れ始めた頃に、プレゼンを楽しんでいる自分自身がいることに気づき、周りを見渡しても学生や審査員の方々が楽しそうにプログラムについて話している姿をみて、建築を見たり、設計したりする楽しさ、わくわく感を忘れたくないなと感じました。

卒業制作を振り返って、楽しかったことや苦労したこと、頑張ったことは?

制限のない題材の中から自分自身が最も興味あるテーマを1つ決めることが一番大変でした。なかなか自分自身がやりたいこと、面白いなと思えることが見つからず、先生と何度も話し合いを重ね、心が折れそうになることもありました。そのような時は友人と話し合ったり、気になる建築をたくさん見に行ってリフレッシュしたり、みんなで切磋琢磨し、乗り越えることができました。友人との仲も深まりましたし、乗り越えられた経験は自身の強みにもなりました。

  • 住生活館で日々模型制作に没頭しました
    住生活館で日々模型制作に没頭しました
  • 友人たちと共に頑張りました
    友人たちと共に頑張りました

熊坂さんはハウスメーカーの設計部に就職しました。仕事や社会人生活はどうですか?

まだ研修がメインなのですが、先輩の後ろ姿から学んだり、多くのことをインプットしたりして、毎日時間が過ぎるのがあっという間です。二級建築士の資格勉強もあるので、早く環境に慣れ、試験に合格し、仕事や設計を楽しめるようになりたいです。

最後に、後輩へメッセージをお願いします。

建築学生は課題が多く、忙しいこともありますが、友人と助け合い、切磋琢磨し、自身が目指す目標を達成できると、その経験は自身の財産になると思います。また、課題以外にも、学生生活の中でやりたいことに挑戦し、失敗し、学びが得られるといいと思います! 意外と学生の時間は短いので、後悔ないように楽しんでください!

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