第45回学生設計優秀作品展(レモン展)に出展しました!

2022年3月卒業 羽鳥美有さん(ハウスメーカー 勤務)

「第45回学生設計優秀作品展 -建築・都市・環境-(レモン展※1)」に、2022年3月に卒業した羽鳥美有さんが、本学の代表として卒業制作「市民のあるべき居場所」を出展しました。出展したのは大学4年間の集大成として取り組んだ卒業制作の作品※2です。卒業して1年が過ぎようとしている羽鳥さんに、卒業制作のこと、レモン展のこと、そして仕事のことなどについてインタビューしました。

  • レモン展での展示の様子
    レモン展での展示の様子

Q.羽鳥さんはハウスメーカーに就職されました。今はどんな仕事をしていますか?

羽鳥:私は設計部の支援グループに配属され、設計者の支援業務を行なっています。業務内容としては、確認申請等の申請業務 / 図面作成 / 役所・現地調査などを担当しています。業務の他に、週に1回現場見学に行き、意匠や構造について日々学んでいます。

Q.社会人1年目で「二級建築士」試験にチャレンジし見事に合格しました。働きながらの試験勉強は大変だったことと思います。仕事と試験勉強の両立はどのように工夫しましたか?

羽鳥:勉強時間を始業前(1h)・お昼休み(30m)・終業後(1h30m)の合計最低3時間確保できるルーティーン作りから始めました。自分の容量を分析し、その日の目標を定め、効率の良い勉強を心がけていました。これができたのは、卒業制作で培った、限られた作業時間の中で、逆算して今やらなければいけないことを整理する力を生かすことができたからだと思います。

Q.卒業制作を振り返って、楽しかったことや苦労したこと、頑張ったことは?

羽鳥:自分が思い描く理想の形とそれを現実(コンセプトや計画敷地)に落とし込んだときのギャップを埋めるのに苦労しました。同時に、納得のいく形に近づけて行くときにやりがいを感じたのを覚えています。頑張ったこととしては、模型制作に一番力を注ぎました。各シーンの活動の様子までリアルに表現することはとても大変でしたが、今では細部までこだわり持って取り組んで良かったと思っています。

Q.レモン展に出展してみてどのように感じましたか?

羽鳥:ポスターセッションでは、審査員の先生方から今まで視野に入れていなかった視点からの講評をいただき、とても焦ったのを覚えています。講評を通して、敷地に対して地域や周辺との関係性についての視野をもっと広く持てたらよかったと思いました。作品展では、他大学の作品を通して、自分では思いつかないようなアイデアや考え方に触れることができ、多くの学びを得ることができたと思います。

Q.最後に、在学生やこれから入学してくる高校生へメッセージをお願いします。

羽鳥:大学生活は、自分の興味や本当にやりたいことを見出す期間であり、自由であるからこそ自分から動いて学ぶ必要があると思います。そのためにも、少しでも興味を持ったら積極的に行動して挑戦してみてください! いつかきっと役に立つときが来ます!

  • 学内発表会でのプレゼンテーション
    学内発表会でのプレゼンテーション
  • 写真撮影に向けて模型作業
    写真撮影に向けて模型作業
  1. ※1 「レモン展」は、1978年からレモン画翠が主催する、大学・専門学校建築科の卒業設計から優秀作品を展示する卒業設計作品展です。
    第45回 学生設計優秀作品展 -建築・都市・環境-
  2. ※2 住空間デザイン学類Web卒業制作展2022
    「市民のあるべき居場所」担当教員評
    蔵の街として観光地化していく”まち”と、そこに”住む市民”の関係をどうつくるのか。その土地に暮らしているからこそ感じる観光地化への疑問に向き合った作品である。中心観光地(蔵の街)を計画地とせずに、少し離れた場所をあえて計画地とした点を評価している。JR栃木駅から蔵の街までは徒歩15分の距離がある。通りは閑散としていて観光客にとっては退屈な時間になるのであろう。その中継点となる位置を計画地として選定している。タイトルの通り”市民の居場所”の提案であるのだが、図書館を主としたこの複合施設は市民と観光客のどちらも引き込まれ、それぞれの居場所となり得る。中庭への求心力を持った放射状の平面と、それを横断し連続する通路が織り成す空間は期待感と共に、そこで生み出される出来事を想像させ魅力的である。遠くに見える日光や那須の山並みと呼応するようなジグザグ屋根がやさしく包み込むような建築となっている。

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