2024年度 海外旅行研修 ~韓国の観光資源視察・現地学生との国際交流(釜山・済州道地域)~
2024/09/24
「海外旅行研修」は、観光資源および観光産業の視察と国際交流を通じて、観光資源の見方をプロの視点から学び、国際感覚を育てることを目的としています。前期の授業で専門知識を習得し、国内での事前研修を経て、夏季休暇中の9月2日~8日に韓国(釜山・済州道地域)で実施しました。観光文化学類の3年生3名、2年生6名、人間文化学類の3年生1名、計10名が参加しました。
済州道の世界自然遺産「城山日出峰」で記念撮影
釜山の夜景(荒嶺山から)
授業・事前研修
前期の授業では、「韓国の観光資源研究」、「観光資源調査法」、「旅行商品の開発」などの講義があり、学生は現地でのプレゼンテーションに備え、グループ別に日本文化と韓国での旅行商品について調査・資料作成をしました。出発前の研修では株式会社エイチ・アイ・エス(以下、HIS)本社を訪れ、コロナ禍を経た旅行業界動向やHISについて講義を受けました。
HIS本社での講義
HISでの事前研修(記念撮影)
釜山研修(1~3日目)
成田空港から金海国際空港(釜山)に到着し、1泊後(翌日)に釜山の観光資源を探索(実地見学)しました。甘川文化村、松島スカイウォーク、龍頭山公園、国際市場、海東龍宮寺、海雲台ブルーラインパークなど釜山の過去や現在、未来を感じ取れるさまざまな観光資源を目で確認しながら堪能しました。公式日程後にもグループ別にクルーズ、夜景などを経験しました。
3日目には、前期授業で準備した「グループ別旅行商品」を釜山で各自体験しました。自ら商品として企画した旅行を実践することで、商品として足りないところや良いところが発見できました。
成田空港から出発する前に記念撮影
甘川文化村にて韓服体験
海東龍宮寺を見学
荒嶺山で釜山の夜景を体験
釜山研修(4日目、国際交流)
10の学部があり、約16,000人の学生が勉学に励んでいる東義(ドンイ)大学を訪問し、「ホテル・コンベンション経営学科」所属学生の歓迎を受けました。コマジョの学生は3つのグループに分かれて、日本文化に関するプレゼンテーションを行い、質疑応答を通じて交流を深めました。その後「施設見学」を行い、カジノ施設やカクテル実演、調理施設などを体験しました。学生たちは、観光関連の教育施設がとても充実していることに驚きを隠せない様子でした。その後現地学生とともに食事をして国際交流を終えました。
東義(ドンイ)大学の国際館前で記念撮影
日本文化のプレゼンテーション
カジノ施設で試演
観光教育施設でのカクテル試演
済州道研修(5~7日目)
国際交流後、飛行機で済州道へ移動し、研修5~6日目には済州道の世界自然遺産を中心に韓国の文化や自然を体験しました。済州島は、約180万年前から1,000年前の火山活動によって形成された島で、世界自然遺産として登録されており、火山がもたらした景観や地形などが、学術的な価値があり、参加学生からは美しい景色に感動したという声がありました。5日目は島の北・東側を中心に城山日出峰、国立済州博物館、三姓穴、東門市場、龍頭岩などの観光スポットを見学しました。6日目は、島の南・西側を中心に天地淵瀑布、柱状節理帯、中文観光団地、挟才海水浴場などを訪れました。異文化や珍しい自然景観を体験して満喫している様子でした。
済州国際空港で記念撮影
城山日出峰の頂上で
済州の聖地である「三姓穴」前で
「天地淵瀑布」前で記念撮影
最後日には済州国際空港から成田国際空港へ戻り、7日間の充実した研修を終えました。
学生の声:海外旅行研修に参加して印象に残ったことや感じたことは?
- 大学での交流が1番印象に残りました。言語の違いだけでなく、食事の仕方などの違いを学ぶことができました。発表では言語が違っていても、工夫次第で伝えられることがわかりました。資料に韓国語を入れるなどの工夫をして理解してもらえたことがうれしかったです。日韓関係の問題であまり仲良くしてくれないかもと思っていたのですが、そんなことはなくて積極的に日本語で話してくれる人がいてうれしく思いました。バスツアーでは観光地を巡って、観光を学ぶ身として運営者側としての視点を勉強できました。ガイドさんの説明のおかげで理解が深まったのと、バスだからこその観光地の周り方が楽しかったです。
(Yさん、3年生) - この研修に参加し、現地の人との交流が旅の魅力の一つであると実感しました。釜山に訪れたのは今回が初めてではありませんでした。しかし、現地の人との交流や、お店でご飯を食べることは初めてでした。韓国語が前回訪れたときよりもわかるようになっていたことも、要因の一つかもしれませんが、外国人観光客の私たちに対して笑顔で話しかけてくださったことがとても楽しく、うれしかったです。外国人観光客はどの国でも差別を受けることはあると思います。しかし、それが全てではないと身をもって学び、旅の魅力を感じました。この研修を通して、もっと旅をして世界中のいろいろな人に出会いたいと思いました。
(Kさん、3年生) - 初めての海外で日本との違いを身に染みて感じることができてとてもいい経験になったと感じました。研修中、夜にコインランドリーに行ったのですが、そこを経営しているおじさんと仲良くなり多くのいろいろな話をしました。こうして現地の方と関わる貴重な機会を体験できたこと、そして言葉がわからなくても何とか相手と会話できたことが自分の自信につながりました。お互いの国のことについて話したり韓国人と日本人の違いについて話したりとても良い経験になりました。また、大学交流ではプレゼン後の質疑応答の際に日本語で質問してくれるなど日本に興味がある、または日本語が話せる人が多いことに驚きました。街並みや自然も日本と違い、自分の目で直接見られて本当に良かったなと感じます。
(Wさん、2年生)
海外旅行研修の実施にあたり、多くの現地スタッフ、関連企業の方々、東義(ドンイ)大学「ホテル・コンベンション経営学科」教員、学生の皆さんにお世話になりました。厚く御礼申し上げます。
担当教員 張 景泰(ジャン キョンテ)