保育実習Ⅰ(保育所)の終了報告
2019/12/23
11月28日、「2019年度保育実習終了後報告反省会」が開催されました。机が口の字形に並んだこじんまりしたゼミ室仕様の各教場で、10名前後の学生たちが巡回指導の担当教員を交えて、実習の振り返りを行いました。自薦他薦で決まった学生が司会進行をします。「乳児さんはかわいかったけど、話しかけてくれないのでどうしたらいいか難しかったです」「実習中の平均睡眠時間4時間位でがんばりました。」「最後の日に子どもたち一人一人にあげるプレゼントを作っていて徹夜しました。」「実習最終日に、子どもたちがプレゼントをくれたので号泣してしまいました。」「子どもたちと走り回ったり、おんぶしたり抱っこしたり、保育者は体力が必要だと実感しました。これから、学校のエレベータは乗りません。」(えー、うっそー!)真剣な報告の声に混じって、明るい笑い声が包みます。
10月16日から10月30日までの2週間、1年生は初めての保育所での実習に取り組みました。公立保育所での実習でした。本学の伝統、特徴でもある、入学後すぐに実施される付属こまざわ幼稚園や近隣幼稚園での1週間の実習経験はありましたが、0、1、2歳児との関わりは初めて。午睡、おむつ替え、おやつの時間、トイレが間に合わなかった子どもへの保育者の機敏な動きや安心させる声掛け、4月生まれと3月生まれの子どもの発達や成長の度合いの大きな違い、早番や遅番など、保育園ならではの経験をたくさんしました。お姉さん先生として、絵本や紙芝居、手遊びの機会をいただいた学生たちにとって、子どもたちの笑顔や楽しそうな表情などの反応を目のあたりにできたことは、理論と実践の融合として大きな学びにつながったようです。
今年は大型台風の複数回の到来、雨の日の多い天候不順の秋でした。週末の園行事が何度も延期になるなど、保育現場では例年にない行事スケジュールの変更が余儀なくされるところが多かったようです。それでも、おいも掘り、遠足、運動会、秋を見つけながらのお散歩など、行事に参加することができた学生も少なくありませんでした。 当日のお手伝いだけでなく、丁寧な子どもたちの目線に立った準備や臨機応変の対応。実習を通して、学生たちは、保育士は子どもの命を預かる仕事であることを改めて胸に刻んだようです。