4年生や他学科学生との交流を深める基礎ゼミⅡ
2025/12/10
看護学部「基礎ゼミⅡ」は、前期の「基礎ゼミⅠ」の学びを受けて、学生が主体となって学習に取り組む科目です。個人の関心ある問いからテーマを設定し、1月まで文献を用いて探求していきます。
その中で特徴的な2点の授業展開をご紹介します。
1つ目は、4年生の「看護研究計画発表会」への参加です。4年生は、1年生に対して学びを深める意味を教えてくれるのです。発表は、実習や自身の経験からの研究動機をきっかけに多くの文献を調べながら、研究結果の関連性を自身の研究目的・計画へとつなげる一連の内容です。1年生は、先輩から大きな刺激を受けていました。「私も4年生になったら、発表できるのかな~」「私はできないよ~」など、不安と期待の感情も聞かれています。しかし、4年生の発表の後には、「調査対象の年齢を指定している理由を教えてください」「精神障害者の方へインタビューする際に気を付けることは何ですか」など、素直な質問をすることができていました。教員からは、1年生が積極的に質問をしていたこと、視点の良い質問内容だったなど、お褒めの言葉も聞かれています。
2つ目は、他学科の1年生と学びを深める協同学習です。看護学科と空間デザイン学科、健康栄養学科の3学科の学生を混合したグループで、「心や体が健康になる食事と空間について」というテーマで主体的に課題へ取り組みました。今年度は、10月23日(木)3限と11月6日(木)3限の2コマでグループワークを行いました。初対面の他学科の学生たちと情報を共有しながら、言葉の関連性や結論などを図や文字にまとめました。協同学習を通して、「話し合いで意見が異なることがあり、まとめるのが大変なことがありました」と困難を感じながらも「学科によって視点が違っていて、空間や食事を意識することでより健康になれると学んだ」「発表では理論や根拠をしっかり説明できていた点が印象的でした」「話し合いをすることはコミュニケーションを学ぶ場でもあった」などと大きな学びにつながっていました。
基礎ゼミⅡでは、看護学部1年生だけでなく、4年生や他学科との交流により、幅の広い問いを立て、学ぶ意味に気づけているようです。

看護研究発表会では、緊張した姿勢で聴講している場面です
看護研究発表会では、たくさんの学びをメモしている1年生です

看護研究発表会後は、
和気あいあいと4年生のお話を聞いている場面です
看護研究発表会後に4年生へ質問をし、回答を得ている場面です

看護学部 基礎ゼミⅡ
3学科協同学習による成果物を検討している場面です
看護学部 基礎ゼミⅡ
3学科協同学習による成果物を、発表のために掲示している場面です

看護学部 基礎ゼミⅡ
3学科協同学習による成果物を発表している場面です

看護学部 基礎ゼミⅡ
3学科協同学習による成果物の1つです
看護学部 基礎ゼミⅡ
3学科協同学習による成果物の1つです
文責:天野 雅美


