日本のくらしを考える「江戸東京たてもの園」見学会2023
2023/07/13
住空間デザイン学類1年生の入門科目「住空間デザイン入門Ⅰ」の授業では毎年「江戸東京たてもの園」の見学会を実施しています。今年は5月20日(土)に実施しました。
見学会の前に江戸東京たてもの園の解説本や関連資料などを用いて事前調査を行い、その成果を班のメンバー(5~6名)と共有します。その後、事前調査の内容を基に見学の具体的な計画を立てます。
当日は朝から雨となり、雨中の見学会になるだろうと思っていましたが、幸いなことに見学会の前には上がりました。依然として雨雲が空を暗く覆っていましたが、参加学生はみんな元気に建造物を見学していました。
コロナ対策により昨年までは撮影できなかった集合写真を、今年度は久しぶりに撮ることができました。本当にうれしかったです。
この見学会は「日本のくらし」と題してさまざまな視点で調査テーマを設定し、調べたことを写真、スケッチ、文章などの形に記録し、それをまとめてプレゼンテーションする課題の一環で行っています。建物をただ見るだけではなく、見て感じたことを記録し、それを他の学生と共有することで、建造物や人間、生活に関する見識を広げることを目的としています。
参加した学生たちの感想を一部抜粋して紹介します。
- 自分なりによく調べた家でも、分析の切り口や見学の仕方で違う一面が見えると思いました。私は着目するポイントとしてデザイン性等の目で見える点を重視していたけれど、その建物に住む人や使い方などの目に見えない背景も気にして見学することで、よりさまざまなことが分かると感じました。また、着目するポイントを「窓」に決めたことで、最近は家や何気なく入ったお店の窓を気にするようになって違いを感じ、面白いなと思いました。
- 今回「屋根」を比べてみて、今まではデザインの好みによるものなのかと思っていましたが、住む人や利用目的などによって屋根も工夫できるのだなと気づきました。他の人の発表も聞いて、一見関係なさそうな建物の一部のデザインや材料、年代、物の有無などすべて何かしらの目的・理由があるのだなと思いました。また、もう一回江戸東京たてもの園に行ってみんなの比較ポイントを確認しに行きたいと思いました。普段、登下校のバスに乗っているときや町を歩いているときに屋根の形や、玄関や窓のデザインなど細かいところに注目して、今後の自分のデザインにつなげていきたいと思います。