日本のくらしを考える「江戸東京たてもの園」見学会
2022/06/28
住空間デザイン学類1年生の入門科目「住空間デザイン入門Ⅰ」の授業では、毎年「江戸東京たてもの園」の見学会を実施していました。しかし新型コロナ禍の影響で、この2年間は残念ながら見学会を実施することはできませんでした。
2022年5月21日、コロナ感染者数の減少に伴い、3年ぶりに見学会を行いました。久しぶりの見学会にもかかわらず、あいにくの雨となりました。時折どしゃぶりの中での見学は少し心配しましたが、参加した学生は元気に建造物を見学していました。
見学は班(5~6名)に分かれて行動します
江戸東京たてもの園は都立小金井公園の一角に位置し、東京ドーム1.5個分の敷地の中に30棟の復元建造物と29個の屋外展示物が建ち並ぶ野外博物館です。すべての建造物は文化遺産であり、日本の歴史や文化、そして日本人の生活に対する理念などが溶け込んでいる貴重なものです。この見学会では建築の専門知識を習得する前に、こうした事項についてもう一度深く考えることを試みています。
建造物の内部まで詳しく見学します
この施設では建造物の外観だけでなく、室内を見学することも可能です。そのため、当時の日本人がどのような生活をしていたかについて詳しく調べることができます。この見学会は「日本のくらし」と題してさまざまな視点で調査テーマを設定し、調べたことを写真、スケッチ、文章などの形に記録し、それをまとめてプレゼンテーションする課題としています。建物をただ見るだけではなく、見て感じたことを記録し、それを他の学生と共有することで、建造物や人間、生活に関する見識を広げることを目的としています。
見学後、自分の考えを他の学生と共有します
参加した学生たちの感想を一部抜粋して紹介します。
- 同じ場所を調べている人が班にもいましたが、着目するポイントが全然違うのが面白いと思いました。他の人の発表を聞いていると、私が建物見学をしたときに見なかったような細かいところまで観察していたりして、他の人の発表を聞くことで物の見方の幅も広がったように感じました。
- 事前調査をして建物について理解した上で、実際に目で見て触れて体験することができたので良い経験になりました。昔の家や店などさまざまな時代の建物を見ることができて知識が深まりました。発表をして、班の皆さんから見やすいレイアウトで良かった、まとめが良かったなどのコメントをいただいたので良かったです。各班の代表者の発表を見てどの方も素晴らしい発表でとても参考になりました。今回学んだことをこれからいろいろな場面で活用したいと思いました。