「住宅課題賞2017」に出展しました

東京建築士会主催の「住宅課題賞2017」に、3年生「建築デザインⅠ」の授業で取り組んだ集合住宅の課題の中から、優秀作品として田中くるみさんの作品を出展しました。「住宅課題賞2017」は、首都圏の建築系大学37大学48学科の設計授業で取り組まれている住宅課題のなかから優秀作品が展示される展覧会で、11月に竹中工務店東京本店1階「ギャラリーエークワッド」で開催されました。そして、11月25日(土)には公開審査会も行われました。田中くるみさんに、今回出展した集合住宅の設計コンセプトや取り組みなどについてインタビューしました。※

課題「ダガヤサンドウに住むとしたら」

「ダガヤサンドウ」と呼ばれる千駄ヶ谷・北参道エリアが注目を集めています。新宿と原宿・渋谷という巨大な商業エリアに挟まれた住宅地に、個性豊かな専門店が点在し、新たな魅力が人々を惹きつけています。今回の課題では、「ダガヤサンドウ」という場所に人が集まって住むことにより生まれる価値や関係を考え、周辺環境を読み解きながら、このエリアの魅力や可能性の広がりをつくりだすことを目的としています。

  • 1/50サイズの模型とパネルを展示しました
    1/50サイズの模型とパネルを展示しました
  • 各大学の住宅課題の優秀作品が一堂に展示されました
    各大学の住宅課題の優秀作品が一堂に展示されました

Q1 今回出展した集合住宅「巣みかの中のすき間」はどんなコンセプトですか?

人が持つ個性のように、住宅にも住む人によって変わる表情があると考えました。
住戸をずらすことでできたすき間の中に、外に対して見せ共有するオモテの表情と、住人がそっとくつろぐためのウラの表情を作りました。相手のことを感じられつつプライバシーも守られる、付かず離れずの空間を都心に集まって住むカタチとして表現しました。

Q2 出展にあたり、どんなところに力を入れましたか?

1/50の模型制作に力を入れました。
プレゼン用のボードでは、コンセプトを表現する図面やダイアグラムに色をつけて分かりやすくしていたので、模型はあえて白模型にしました。見る人自身が空間の様子や暮らし方を想像し、考えてもらえるようなものにしたかったからです。

Q3 11月25日に開催された公開審査会はどうでしたか?

プレゼンの中で1番に伝えたいことを伝えきれなかった部分があり、人に理解してもらうために必要なことは何かを考えさせられました。審査員によって重視する点が違ったり、考え方や導き方も違って、その中で作品を見ていただけたこと、公開審査で審査の過程を見ることができたことは本当に勉強になりました。とても緊張感がありましたが、何より楽しむことができてよかったです。

Q4 「住宅課題賞」への出展を通して感じたことや今後の抱負は?

一度完成させた作品に対して再度向き合うことの大切さを1番強く感じました。考えが浅い部分や改善点はいくらでもあって、自分のコンセプトに合った表現や伝え方を考え直すのは難しい部分もありましたが、一連の作業を通して得るものはたくさんありました。この住宅課題賞に参加させていただいたことによりできた経験を忘れずに、今後の活動や来年の卒業制作などにも活かしていきたいと思います。

  • 「巣みかの中のすき間」 PDFを表示
    「巣みかの中のすき間」
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  1. ※ 本内容は、住空間デザイン学類の前身である住空間デザイン学科のカリキュラムについて紹介しています。
    住空間デザイン学類での学びの参考にしてください。

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