「住宅課題賞2023」に出展しました

東京建築士会主催の「住宅課題賞2023」に、「建築デザインⅠ」の授業で取り組んだ集合住宅の課題の中から優秀作品として、3年生の落合咲葉さんが「えにし-出会いの散歩道-」を出展しました。今年は首都圏の建築系40大学55学科の設計授業で取り組まれている住宅課題の優秀作品が展示されました。2023年11月16日から29日まで竹中工務店東京本店1階「ギャラリーエークワッド」で開催され、11月18日には55作品の中から5名の審査員が「優秀賞」と「審査員賞」を選出する公開審査会も行われました。設計コンセプトや出展を通して感じたことなどについて落合さんにインタビューしました。

課題「新しいシモキタに住むとしたら」

小田急線「東北沢駅」〜「世田谷代田駅」区間の地下化に伴い、下北沢周辺では新たなまちづくりが進んでいます。変わりゆく時代の、変わりゆく「シモキタ」というエリアの周辺環境を読み解き、内から外へ、そしてまちとつながる12戸の集合住宅を考える課題です。集まって住むことの価値を生み出し、集まって住むことの可能性が広がる集合住宅を提案することをテーマにしています。

  • 模型とパネルが展示されました
    模型とパネルが展示されました
  • 「縁(えにし)-出会いの散歩道-」画像クリック(タップ)でPDFを表示
    「縁(えにし)-出会いの散歩道-」
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    「縁(えにし)-出会いの散歩道-」
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今回出展した集合住宅「えにし-出会いの散歩道-」のコンセプトは?

住民同士の出会いを大切にした集合住宅です。下北沢は入り組んだ狭い道が多く、新旧の施設が混在している地域です。そのため、集合住宅内に路地を思わせるような入り組んだ道を作ったり、住民の趣味が垣間見えたり共に楽しめたりするように工夫して、周辺環境との融合を図りました。最も特徴的なのは、外部から内部へと「縁」が続いていく設計です。この「縁」は座るイスにも、モノを描く机にも、寝るベッドにも、階段にもなり、自由に縁をつなぐことができる場所です。人々との「縁」が途切れずに続いていってほしいという願いを込めました。

「住宅課題賞2023」への出展を通してどんなことを感じましたか?

出展準備と授業との両立がとても難しいと感じました。一時は作品を期限までに出展することができるのか不安でいっぱいでしたが、先生方や友人の支えがあり、無事に出展できました。また、住宅課題賞を通して、模型作りやパネル制作の仕方など多くのことを勉強でき、とても有意義な時間でした。このような貴重な経験をさせていただき感謝しております。誠にありがとうございました。

  • 授業の合間を縫って模型制作しました
    授業の合間を縫って模型制作しました
  • 友人たちの協力が心の支えに!
    友人たちの協力が心の支えに!

11月18日の公開審査会での気づきや得られたことは?

たくさんの先生にご指導いただくことができ、とても勉強になった審査会でした。ご指導をいただく中で建築とまちとのつながりがとても大切になってくることを実感いたしました。また、他大学の学生の作品から柔軟な発想、模型やプレゼンシートの表現からさまざまな学びを得ました。

最後に、今後の抱負をお願いします!

住宅課題賞で多く刺激を受けたとともにこれからの自分の課題が明確に分かりました。勉強させていただいたことを糧に、今後の作品制作に生かしていきたいと思います。

  • 住宅課題賞2023の展示会場
    住宅課題賞2023の展示会場
  • 授業担当の非常勤・田中昭成先生も展示をチェック
    授業担当の非常勤・田中昭成先生も展示をチェック

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