2021年度 入賞作品

優秀賞

仲田 来未「憩いの円筒分水 ~地域住民の拠り所~」

担当教員:茂木 弥生子

約400年もの古い歴史を持つ川崎の農業用水の分量を支えてきた「円筒分水」。今でも国の登録有形文化財として残っている。地域を発展させ支えてきた、かけがえのない歴史を継承し、保全していくため、古きを知るお年寄りから子どもまでがつながる地域コミュニティーを形成させる。

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学生による作品紹介

担当教員講評

円筒分水は魅力的である。水を公平に分配する仕組みが面白い。住宅街のなかにポツンと佇む久地円筒分水を地域の拠り所として空間化しているが、どこからでも眺められたり、行き止まりなく巡れたりできるよう計画されている。ふと導かれる動線があり、その先々にさりげなく佇める場がつくられている。それらが自然に散りばめられているかのようにデザインされているところに仲田さんの設計センスが光っている。

(評/茂木 弥生子)


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