2021年度 入賞作品
優秀賞
佐藤 羽那「木密地域で集い、生き抜く 」
担当教員:茂木 弥生子
木造住宅密集地域は、山手線外周部を中心に広範に分布している。災害のハイリスクが懸念される中、住宅同士・住民同士の距離は開いていくばかり。地域コミュニティを生かした減災で、まちとひとを守る。
学生による作品紹介
担当教員講評
敷地細分化等の問題を抱える木密地域に着目し、道路や隣地境界線をデザインし、内と外の境界である窓枠を変化させ、東京の利便性を生かして駐車場を自助から共助へつながる空間として活用することで創出された街並みは心惹かれる。災害時に備えて近隣コミュニティをゆるやかに誘発する仕掛けがいい距離感の取り方となっている。調査とスタディを重ね、真摯に取り組む佐藤さんの姿勢が完成度の高さにもつながっている。
(評/茂木 弥生子)