国内旅行業務取扱管理者試験(国家試験)の合格者インタビュー
2026/07/03
観光文化学科では、学生にさまざまな資格取得を勧めています。難関の国家試験である国内旅行業務取扱管理者試験に合格した学生に話を伺いました。
海老名 美佳さん(茨城県明秀学園日立高等学校出身、ビッグホリデー内定)
松崎 風花さん(東京都私立大成高等学校出身、阪急交通社内定)
難関の国家試験合格おめでとうございます。社会人の合格者が多い中で、学生が合格するのはとても貴重です。旅行業務取扱管理者とはどのような資格ですか。
(松崎)ありがとうございます。旅行業務取扱管理者は旅行業を営む場合に、原則として営業所ごとに1人以上配属されていなければならないと定められており、旅行に関する業務全般を取り扱う責任者の資格です。私が今回受けたのは国内旅行業務取扱管理者の資格で、国内の旅行業務のみを取り扱うことができます。
なぜ受験をしようと思ったのですか。
(松崎)高校生の頃に旅行業務取扱管理者の資格の存在を知り、当時から地理に興味を持ち、旅行の計画を考えることが好きだったことから大学在学中に資格を取得したいと考えました。大学に進学してから旅行業務取扱管理者の資格に関連する授業をいくつか受講し、「難しそうだけど将来のために取りたい!」と覚悟を決めて受験の準備を進めました。
私は昔から勉強が得意ではなかったので不安でいっぱいでしたが、数ヶ月間勉強を続けていくうちに、少しずつ自信を持つことができるようになりました。試験前の2週間、何も予定を入れず家で追い込んで勉強することは辛かったですが、受験して良かったと思っています。
(海老名)大学で学んだ観光の知識を資格という形で残したいと考えたことがきっかけです。また、将来、旅行会社で働く上で有利な資格なので、将来に向けた力を身につけたいと思い受験しました。

海老名 美佳さん
松崎 風花さん
国家試験はどのような試験ですか。
(松崎)国内旅行業務取扱管理者は例年9月に実施され、1年に1度しか受けることのできない試験です。旅行業法、約款、国内旅行実務の3科目があり、それぞれ25問で各100点満点の試験です。それぞれの科目全てが60点以上で合格となります。
(海老名)試験はCBT方式で行います。CBTとは、Computer Based Testingの略で、テストセンターに設置されたパソコンで解答する形式です。毎年9月の3週間程度の間の中で、自分が予約した日時・会場で受験できます。長時間画面を見続けるため、想像以上に目が疲れたので、目薬を持って行くことをおすすめします。
合格に向けてどのような学習をしましたか。
(松崎)先生におすすめされたユーキャンの教科書を買い、1~2ヶ月ほどかけてじっくり読み込み、単元ごとにある練習問題に取り組みました。6月頃に教科書と同じシリーズの過去問題集を購入し、細かい知識を定着させるために教科書やネットで調べながら解き進めていきました。
問題集を2周ほど解き基本的な知識が定着してからは、全国旅行業協会(ANTA)のホームページから過去問題を印刷し、本番と同じ形式で教科書やネットを一切見ずに解いていきました。旅行業法と約款は毎年同じような問題が出題されているので、とにかく問題に慣れること、そして語尾の「ひっかけ」に注意することが大切だと思います。この2科目の過去問で合格点を出すことができたら、本番もできると思うので自信をもって受験できるでしょう。
国内旅行実務はJRの運賃の計算に苦戦したので、まずは閑散期と繁忙期、駅名と路線名、営業キロを全て図にまとめ書きするなどの工夫をして勉強しました。図に書くことでどの数字を使って計算するかを覚えられるので、本番の計算式の選択肢を選ぶ問題を短時間で解くことができます。
国内観光資源は教科書の各都道府県の説明文と地図をよく読み、初めて知ったスポットや観光地がある場合Google Mapで調べてどの都道府県にあるのかを理解し、Googleの画像写真も見て記憶に残るように工夫しました。
また、過去問題を解く際に間違えた問題のポイントをノートに青ペンで書き込んでいきました。そうすることでノートを見返した時に自分の苦手なポイントが分かり、記憶にも残りやすいのでお勧めです。
(海老名)約4ヶ月の勉強期間のうち最初の3ヶ月はテキストを中心に学習しました。残りの1ヶ月は過去問題に取り組み、間違えた問題をテキストで確認しながら知識を定着させるよう意識しました。また、JR運賃・料金計算には苦手意識があったため、無理に満点を目指すのではなく、得意な観光資源の分野を確実に得点できるよう重点的に学習し、全体でカバーすることを意識しました。
観光資源を覚える際は、テキストだけで暗記するのではなく、実際の写真や動画を見ながら「いつか旅行の計画を立てるときに行ってみたい」とイメージして学習していました。また、Googleマップで観光地を保存し、位置関係も一緒に覚えるよう工夫しました。実際の景色や場所をイメージしながら学ぶことで記憶に残りやすく、楽しみながら勉強を続けることができました。
大学や友人同士のサポートはありましたか?
(海老名)大学では、国内旅行業務取扱管理者試験の内容に関連する授業も多く開講されているため、それらを履修しておくと授業の中でも自然と試験勉強ができます。私自身も授業で学んだ内容を資格の勉強に生かしていたので、一から学ぶよりも理解しやすく、とても助けられました。
これから受験する学生にアドバイスをお願いします。
(松崎)決して簡単な試験ではありませんが、とてもやりがいのある試験だと思います。観光のどの分野においても役に立つ知識が身につくので、観光業に興味がある人には受験をお勧めします。合格することができたら自分の自信につながりますし、もしも不合格だったとしても時間をかけて勉強したことに意味があると思うので、それも得難い経験になると思います。時間をかけた分、成長しているところがたくさんあるはずなので自信を持って受験してほしいです!
(海老名)国内旅行業務取扱管理者試験は決して簡単な試験ではありませんが、その分、合格したときの達成感は大きく、自信にもつながります。大学の授業や先生方のサポートを活用しながら、毎日少しずつ学習を続ければ、きっと合格に近づけると思います。
また、観光地や旅行に関する知識が身につくので、私は一般的な勉強よりも楽しみながら取り組むことができました。写真や動画を見たり、旅行をイメージしたりしながら学ぶと、知識も定着しやすくなります。ぜひ楽しみながら挑戦してみてください!
以上






