2024年度 観光文化学類 合同発表会

観光文化学類の観光文化ゼミによる毎年恒例行事の一つである合同発表会が、2024年12月11日に学園記念講堂で開催されました。以下プログラム順に、7つのゼミの発表概要と参加した学生のコメントをレポートします。当日の司会進行は鮫島ゼミ3年生が担当しました。

  • 2024年度観光文化学類合同発表会ポスター
    2024年度観光文化学類合同発表会ポスター
  • 発表会の様子
    発表会の様子

第一部:ツアープラン部門

羽鳥ゼミ「五年後に行きたい贅沢ツアー 〜SUMMER HOLIDAY ニューヨーク&ボストン編〜」

アメリカにおける観光と文化を専門に研究している羽鳥ゼミらしく、ニューヨークとボストンの魅力を余すことなく詰め込んだ豪華なツアープランが発表されました。内容的にもこだわりの宿泊施設から、グルメやアクティビティまで、詳細にわたって調べられており、まるで実際に旅行しているかのような臨場感が感じられました。学生の視点からみた「就職してから五年後の贅沢なアメリカ旅行」という独自の発想からは夢ある将来を感じさせるものがありました。

参加した学生のコメント


張ゼミ「Okinawa〜大人になってから行く修学旅行」

学生時代の修学旅行を懐かしみながら、大人になった今だからこそできる「Okinawa〜大人になってから行く修学旅行〜」のツアープランが発表されました。沖縄らしさを感じさせるOrion Tシャツを着用し、BGMには島唄を流すなど、聴衆を沖縄の雰囲気に引き込む工夫が随所に見られました。修学旅行ではできなかった体験や、懐かしさと新たな発見が詰まった、沖縄への旅心をくすぐるプレゼンテーションでした。

参加した学生のコメント


杉野ゼミ「生きた博物館としての街を探るin ○○」

「博物館」を共通テーマにそれぞれ異なる都市を対象としたツアープランが発表されました。街そのものを博物館に見立て、歴史や文化を体感できる街歩きの旅を提案するものでした。また、実際に訪れた感想を交えながら話を進めることで、情報に信憑性と深みがあり、聴衆の興味を引きつける内容でした。博物館や歴史をコンセプトに一貫したテーマで、街の新たな楽しみ方を提案する発表内容でした。

参加した学生のコメント


渡邉ゼミ「The Honeymoon of your dreams」

ハネムーンという特別なライフイベントに合わせた贅沢で豪華な旅を提案するものでし
た。フランスとドイツの8日間の旅で、150万円という高額設定ながらも、「ここでしかできない体験」を具体的に紹介し、聴衆を納得させる内容でした。旅行中におけるシチュエーションに合わせてBGMや映像を活用した演出によって、まるで劇を観ているかのような世界観に引き込まれました。

参加した学生のコメント


第二部:グループ研究部門

鮫島ゼミ「越前鯖江クラフトツーリズム研究」

福井県鯖江市を対象に、伝統工芸を生かした観光の可能性について研究成果が発表されました。鯖江市の特産品であるメガネ、和紙、漆器といった地域資源を生かし、訪問者が職人技を体験しながら地域文化を深く理解できる「クラフトツーリズム」を提案する研究内容でした。調査で得られた知見を基に作成されたガイドマップは観光地における伝統工芸を生かした観光振興の可能性を示唆する側面が強く感じられる内容でした。

参加した学生のコメント


田代ゼミ「東横インに泊まってSDGsに貢献しよう!」

本研究では、宿泊施設とSDGsの取り組みを掛け合わせることで、宿泊者自身が環境や社会に配慮した行動を実践できる仕組みが提案されています。学生チームは調査結果に基づいた提案を東横イン側に披露し、学生とホテルが一丸となって取り組む、実践的なSDGs推進プロジェクトとしての側面も感じられました。SDGsの目標ごとに複数の施策を検討し、環境負荷の低減だけでなく、社会的課題の解決や地域活性化への貢献にもつなげた知見は今後の宿泊施設のあり方を考える上で新たな視点を提供しています。

参加した学生のコメント


本間ゼミ「高尾山プロジェクト活動報告」

高尾山の観光促進を目的とした調査活動をはじめ、SNSプロモーションの取り組みについて、司会と発表チームが質疑応答の形式を取ったプレゼンテーションスタイルがとても分かりやすく、聴衆からも好評でした。特に、調査活動を通じて直面した課題や、観光協会や地域の事業者との連携の難しさについても言及があり、聴衆の学生からも学びにつながったとのコメントが多数寄せられました。実際に何度も高尾山を訪れ、地域の声を聞きながら進めた取り組みは、単なる学術研究にとどまらず、参加した学生たちにとっては、観光振興策を実践するための貴重な機会になったと考えられます。

参加した学生のコメント


講評 ゼイヤー ウィン

今年度初めて発表会に参加させていただき、学生たちの創造性とプレゼンテーションのクオリティに大変感銘を受けました。各ゼミが独自のテーマに沿って工夫を凝らした発表を行い、特にBGMや劇のような演技を通した表現は聴衆を引き込む力強さを感じました。専任教員として初めての参加でしたが、参加チームごとに多様なアイデアが披露され、学生たちの熱意と努力が伝わる大変有意義な発表会となりました。


駒沢女子大学 観光文化学類では、学生一人ひとりが将来の進路を見据え、実践的な学びを通じて観光分野の多様な可能性に触れる機会を提供しています。

観光文化学類 教員 ゼイヤー ウィン

  1. ※ 観光文化学部 観光文化学科の前身である人間総合学群 観光文化学類のカリキュラムを紹介しています。

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