2024年 国内旅行業務取扱管理者試験(国家試験)の合格者が出ました!
  合格学生インタビュー

観光文化学類では、学生にさまざまな資格取得を勧めています。難関の国家試験ですが、2024年の国内旅行業務取扱管理者試験に見事合格した松崎風花さんに話を伺いました。

  • 松崎 風花さん(東京都私立大成高等学校出身)
    松崎 風花さん(東京都私立大成高等学校出身)

合格した旅行業務取扱管理者とはどのような資格ですか。

旅行業務取扱管理者は旅行業を営む場合に、原則として営業所ごとに1人以上配属されていなければならないと定められており、旅行に関する業務全般を取り扱う責任者の資格です。私が今回受けたのは国内旅行業務取扱管理者の資格で、国内の旅行業務のみを取り扱うことができます。

なぜ受験をしようと思ったのですか。

高校生の頃から地理に興味を持ち、旅行の計画を考えることが好きだったことから、当時旅行業務取扱管理者の資格の存在を知り、大学在学中に資格を取得したいと考えました。
大学に進学してから旅行業務取扱管理者の資格に関連する授業をいくつか受講し、「難しそうだけど将来のために取りたい!」と覚悟を決めて受験の準備を進めました。

私は昔から勉強が得意ではなかったので不安でいっぱいでしたが、数か月間勉強を続けていくうちに、少しずつ自信を持つことができるようになりました。試験前の2週間、何も予定を入れず家で追い込んで勉強することは辛かったですが、受験して良かったと思っています。

国家試験はどのような試験ですか。

国内旅行業務取扱管理者は例年9月に実施され、1年に1度しか受けることのできない試験です。旅行業法、約款、国内旅行実務の3科目があり、それぞれ25問で各100点満点の試験です。それぞれの科目全てが60点以上で合格となります。

合格に向けてどのような学習をしましたか。

先生にお勧めされたユーキャンの教科書を買い、1〜2か月ほどかけてじっくり読み込み、単元ごとにある練習問題に取り組みました。6月頃に教科書と同じシリーズの過去問題集を購入し、細かい知識を定着させるために教科書やネットで調べながら解き進めていきました。

問題集を2周ほど解き基本的な知識が定着してからは、全国旅行業協会(ANTA)のホームページから過去問題を印刷し、本番と同じ形式で教科書やネットを一切見ずに解いていきました。

旅行業法と約款は毎年同じような問題が出題されているので、とにかく問題に慣れること、そして語尾の「ひっかけ」に注意することが大切だと思います。この2科目の過去問で合格点を出すことができたら、本番もできると思うので自信をもって受験できるでしょう。

国内旅行実務はJRの運賃の計算に苦戦したので、まずは閑散期と繁忙期、駅名と路線名、営業キロを全て図にまとめ書きするなどの工夫をして勉強しました。図に書くことでどの数字を使って計算するかを覚えられるので、本番の計算式の選択肢を選ぶ問題を短時間で解くことができます。

国内観光資源は教科書の各都道府県の説明文と地図をよく読み、初めて知ったスポットや観光地がある場合Google Mapで調べてどの都道府県にあるのかを理解し、Googleの画像写真も見て記憶に残るように工夫しました。

また、過去問題を解く際に間違えた問題のポイントをノートに青ペンで書き込んでいきました。そうすることでノートを見返したときに自分の苦手なポイントが分かり、記憶にも残りやすいのでお勧めです。

これから受験する学生にアドバイスをお願いします。

決して簡単な試験ではありませんが、とてもやりがいのある試験だと思います。観光のどの分野においても役に立つ知識が身につくので、観光業に興味がある人には受験をお勧めします。

合格することができたら自分の自信につながりますし、もしも不合格だったとしても時間をかけて勉強したことに意味があると思うので、それも得難い経験になると思います。時間をかけた分、成長しているところがたくさんあるはずなので自信を持って受験してほしいです!

以上

  1. ※ 「観光文化学科」の前身となる「観光文化学類」の先輩です。

ニュース・活動報告 :新着投稿