病気とたたかう子どもたちに夢のキャンプを

日本には難病とたたかう子どもたちが約20万人いると言われています。外で遊びたい! それが夢だという子どもたちがいます。そんな子どもたちのための医療ケア付き自然体験施設そらぷちキッズキャンプに、私は小児看護学の教員をしながらキャンプ設立当初から看護師として携わっています。今回はこのキャンプの活動についてご紹介します。

  • キャンプ施設の全景です
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そらぷちキッズキャンプ(北海道滝川市丸加高原)は、アメリカをはじめ世界16カ所にある難病の子どもと家族のための医療ケア付きキャンプ場の運営と多数のキャンププログラムの提供を行うSeriousFun Children’s Network(シリアスファンチルドレンズネットワーク)の正会員として加盟しているアジアでただ一つのキャンプです。

キャンプでは医療的なサポートのもとで、病気や障がいをもつ子どもたちと家族が自然の中で安心して楽しく過ごすことができます。子どもたちと家族のニーズに合わせて、専門の資格をもつスタッフが、乗馬、馬車への搭乗、森あそびなどのプログラムを提供しています。森の中には車いすのままで行けるツリーハウス(木の上の家)もあります。キャンプには、事前に研修を受けたボランティアが参加していて、大学生やさまざまな職業の社会人が子どもたちの力になりたいと集まっています。

  • 車いすで行けるツリーハウス
    車いすで行けるツリーハウス
  • 木道を使って森まで行きます
    木道を使って森まで行きます
  • 雄大な景色を眺めながら馬車にのります
    雄大な景色を眺めながら馬車にのります
  • 冬は雪遊びができます
    冬は雪遊びができます

キャンプ施設には服薬や処置などが必要になった場合に使うことができる「森のほけんしつ」と呼ぶ医療専用の建物もあり、参加する子どもの病状に応じて医師と看護師が、日常の医療ケアを継続できるようにサポートしています。地元の病院とも連携し緊急時に対応できる体制も整えられています。

  • 森のほけんしつは、服薬、処置、休息など、必要に応じて使用します
    森のほけんしつは、服薬、処置、休息など、必要に応じて使用します
  • 森のほけんしつは、服薬、処置、休息など、必要に応じて使用します
    森のほけんしつは、服薬、処置、休息など、必要に応じて使用します

私は看護師として小児病棟に勤務していた頃、難病とたたかう子どもたちが日常生活で多くの我慢をしていることをわかっていたつもりでした。しかし、実際に子どもたちがどれほどやりたいことをあきらめていたか、どれほど仲間を必要としていたか、私はキャンプに参加するようになってはじめて子どもたちから教えてもらったように思います。子どもたちにとって、キャンプに参加するために自分で医療ケアをできるよう練習することや、一人で馬に乗り手綱を操ることなど、こうした体験は病気とともに生きていく上での大きな力になるのです。

看護師を目指すみなさんにも、このような看護が必要な場もあるということをぜひ知っていただきたく、以下からアクセスしてご覧いただけるとうれしいです。もっと具体的なことを知りたい、ボランティアに参加してみたいなど、興味を持ってくださったら木村の研究室を気軽に訪ねてくださいね。

文責:木村 節子

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