子どもの内服支援について考え、実施した結果は? (小児看護学実習)

小児看護学実習は、3年次後期から4年次前期に履修する科目です。5名程度の小グループに分かれて病院や保育所、障害児施設で行う実習を通して、お子さんの成長や発達の状態、ご家族の状況に合わせた看護について学びます。ただ、この数年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、小児病棟での実習が難しい場合もありました。本学部では、小児病棟での看護を実践する実習が難しい場合でも、病棟の見学実習と学内実習を組み合わせて学修を進めています。

学内実習では模擬事例を用いて、高機能シミュレーターを患者役として使用したり、学生同士でロールプレイをして、子どもの観察やケアを行っています。学内実習の最終日には、内服(お薬を飲むこと)が苦手な子どもの看護を考えるために、学生が看護師役、子ども役の両方になりきって、内服前の支援を実践しました。学生は、言葉で説明するだけではなく、子どもの好きなキャラクターを使った説明用紙やお薬カレンダーを作成して援助を実践していました。

内服することに対しての子どもの気持ちが前向きなものになるように、学生はさまざまな工夫を考えていました。学生の工夫の例を紹介します。

  1. ①子どもが好きなキャラクターの人形を作成し、内服するときの人形の表情の変化が分かるようにしていました。
  2. ②子どもが好きな人形が、薬に見立てた折り紙を頑張って飲んでいる姿を子どもに見せていました。
  3. ③内服後のごほうびとして、子どもにメダルを作って渡していました。
  • 本学にて使用している高機能シミュレーターです
    本学にて使用している高機能シミュレーターです
  • 内服を頑張ったごほうびを渡す様子です
    内服を頑張ったごほうびを渡す様子です

これらの援助は、子どもの内服への意欲を高めるために必要な看護の1つです。
学生は、実際に資料などを作って、それらを使って説明することで、子ども役の学生の反応や「薬を飲もう」と子どもが感じるための説明の工夫を学ぶことができました。また、子どもの頑張りを認めてあげることも大切であると気づくことができていました。そして、他の学生から説明される経験を通じて、他の学生の工夫を知ることもできました。

この援助後には、子どもに合わせた目線や話し方、内服への抵抗感を減らす工夫について、学生同士がお互いに意見を出し合い、より良い内服支援を考えることができていました。

このように、学内でも学生の学びが有意義なものになるように、今後も工夫していきたいと考えています。

文責:橋浦 里実

ボイス :新着投稿