授業紹介 公衆衛生看護管理論
2022/12/22
災害や感染症などの健康危機に対して、私たちはどのように備え、何に取り組んだらよいのでしょうか。
看護師や保健師は、地域住民の健康と暮らしを守ることに関わるため、平時から災害対策を学ぶことが求められています。例えば、大地震発生後の避難所運営には、個別のさまざまな事情を考慮しつつ、避難者全員の安全と健康を守ることができるよう、すばやい判断と行動力が必要です。また、地元自治会の代表者などの担当者と協力し合うため、チームワークも求められます。しかし、具体的なイメージに乏しいため、4年生の公衆衛生看護管理論の授業において、2022年11月1日(火)に、避難所運営ゲーム(HUG)を活用した災害発生時の避難所運営の体験を行いました。
大地震発生。小学校に避難所を開設し、教室や体育館に避難を開始しました。避難者は、居住地区、年齢、家族構成などの事情が一人ひとり異なります。
避難者が次々に到着。体調の悪い方、子ども、高齢者もいます。さらに、雨が降ってきた、トイレが壊れた、食糧の到着はいつ? などのさまざまなことが起こります。どうしたらよいのでしょうか。
終了後のふりかえりでは、誰にどの場所を使用してもらうのがよいのか? 具合の悪い人をどうしたらよいのだろうか? など、多くの疑問と意見が出されました。この体験を通じて、災害発生時などの健康危機状況において、看護職に期待されることをイメージし、関心を持つことができました。
文責:武澤 千尋