国際看護学会に参加しました

2019年10月10日・11日に、モンゴル国ウランバートル市で行われた第5回国際看護学会(テーマ:看護の歴史と発展)に参加しました。この学会はモンゴル国立医科大学が主催し、8カ国から総勢400人の参加がありました。私は日本の保健師教育について「現在日本では、保健師養成施設の約90.0%が大学であり、大学教育が中心と言えます。28単位の教育のうち5単位が実習です。実習では家庭訪問や健康教育など、実践力を強化する工夫をしていますが、さらに質の向上を目指した議論がなされていいます」と紹介しました。モンゴルには保健師資格がなく看護師養成課程の一部で行っているため、日本の保健師や教育内容に関することは、情報提供になったと思われます。参加者からは、カリキュラム情報を交換したい、日本の保健師が実践している様子を見たいので大学間交流を希望するなどの意見をいただきました。

  • モンゴル語通訳をお願いしたTuya先生と学会場で
    モンゴル語通訳をお願いしたTuya先生と学会場で
  • ウランバートル市 中心部
    ウランバートル市 中心部

学会以外では、以前から親交のあるAmarzaya医師が勤務するオヴィダストオド家族保健センターを訪問しました。ウランバートル市の中心部から離れ、舗装されていない道路を車ですすんだゲル地区にあります。ゲルと言えば、遊牧民と草原のゲルをイメージするかもしれませんが、それとは異なります。モンゴルでは、地方から都市部に移住する人が非常に多く、住宅など生活環境の整備が追いつかない状況で、戸建ての建物とゲルが混在する場所があり、そこをゲル地区と呼ぶのです。健康面では、生活環境の改善、生活習慣病予防の知識・技術の普及が求められている地区でもあります。センター長のAmarzaya医師は「ゲル地区においても、減塩をすすめる活動を行っている」と、JICA事業で供与された塩分濃度計を見せてくれました。子どもたちの目の前でスープの塩分を測定すると、子どもたちにも理解しやすいので、とても効果的だということでした。

  • ゲル
    ゲル
  • ゲル地区(医師が往診に向かう)
    ゲル地区(医師が往診に向かう)

今年は、モンゴル国立医科大学看護学校創立90周年になる記念の年で、お祝いのセレモニーにも出席することができました。民族音楽の演奏や学校の歌を披露するステージは、お祝いを大切にする文化を感じさせるものでした。また、優秀教員が表彰されていて、愛校心と喜びに溢れた素晴らしいものでした。

  • 90周年セレモニーでの民族音楽の演奏
    90周年セレモニーでの民族音楽の演奏
  • モンゴル国立医科大学 公衆衛生看護の先生方
    モンゴル国立医科大学 公衆衛生看護の先生方
  • モンゴル国立医科大学 公衆衛生看護の先生方
    モンゴル国立医科大学 公衆衛生看護の先生方

今回の学会参加は、モンゴル国立医科大学のEnkhjargal教授に声をかけていただき、Tuya教員にモンゴル語通訳としてお世話になることで実現しました。今後、学生の皆さんにも還元できるように、モンゴルとの交流を発展させていきたいと考えています。

(看護学科 武澤千尋)

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