平成27年度「臨地実習Ⅰ」報告会
2015/12/02
「臨地実習」は、管理栄養士が実際に働いている現場を体験する学外実習です。この科目の学習目標は、実践活動の場における課題の発見や解決を通して、栄養評価・判定に基づく適切なマネジメントを行うために必要とされる専門的知識及び技術を修得することです。本学科では必修科目の「臨地実習Ⅰ・Ⅱ」および選択科目の「臨地実習Ⅲ・Ⅳ」がありますが、「臨地実習Ⅰ」は3年前期(主に夏季休暇中)に実施し、事業所、高齢者施設、病院、保育園等で2週間の学外実習を行い、「給食経営管理論」ならびに「給食の運営」の実際を学びます。そして、実習の成果報告を3年生の後期に「臨地実習Ⅰ」報告会として2年生へ向けて行います。今回は、その報告会の様子を紹介します。
日時:平成27年11月21日(土)9:00~15:05
会場:八十周年館16-413、その他
「臨地実習Ⅰ」報告会は、口頭発表と質問の二部構成となっています。まず第一部では25演題の発表が行われ、続いて第二部では2年生が3年生に対して個別に質問を行いました。なお、この報告会の受付や司会進行、会場係などは、2年生と3年生とが分担して行いました。
第一部の口頭発表では、事業所8演題、高齢者施設8演題、病院1演題および保育園8演題の報告が行われました。それぞれの発表では、スライドを用いて7分間で各施設の概要や実習日程、実習テーマ、実習成果、反省点や後輩に伝えたいことなどが報告されました。どの発表もほぼ時間内でわかりやすくまとめられていました。
多くの発表では、後輩に伝えたいこととして以下のような項目の重要性が挙げられました。
- 目標を明確にして積極的に学ぶこと
- 給食経営管理論の知識や調理技術を復習しておくこと
- 報告、連絡、相談を適切に行うこと
- わからないことはあいまいなままにせず、質問をすること
- 体調管理を行い、体力を養っておくこと
- 大きな声で挨拶をし、周囲の人との良好なコミュニケーションを図ること
2年生はこの発表を聞いて、管理栄養士に必要とされる知識や技術を確認し、また、コミュニケーションの重要性を知る事ができたことと思います。
第二部では、3年生が実習施設ごとに異なる会場へ移動し、2年生がそれぞれの会場を訪れて3年生に個別に質問をする時間を設けました。制限時間の1時間の内に、2年生はそれぞれ4か所の会場を訪問しましたが、どの会場でも活発に質問をする姿が見られました。口頭発表による報告だけではわかりにくかった点も、間近に説明を聞くことで理解が深まったことと思います。3年生からの具体的なアドバイスももらうことができ、大変有意義な時間となったようです。
「臨地実習Ⅰ」報告会は、実習の事後教育の一環として行われるもので、3年生は実習成果の報告を2年生に向けて行い、プレゼンテーション能力の向上を図ります。一方、2年生は発表を聞いて、来年度に行う自分達の実習をより良いものとするために理解を深め、実習の準備や心構えを整えていきます。この報告会の内容を活かして、来年度の「臨地実習Ⅰ」をぜひ充実したものとしてください。
お忙しい中、本学の学生教育にご尽力を賜りました実習施設の皆様方に、改めまして心より感謝申し上げます。