2024年度 臨地実習報告会および臨地実習先意見交換会を開催しました
2024/11/20
健康栄養学科では、現場での応用力や実践力を養う機会や、自身の適正や進路先について考える機会を多く提供するため、3〜4年次に臨地実習Ⅰ〜Ⅳを開講しています。そして、各臨地実習で得た学びや経験を、後輩たち(1〜2年生)、学科教員および臨地実習先の先生方へ発表するとともに、各学年がより充実した学修成果を得ることを目的とし、年に一度、臨地実習報告会の機会を設けています。
本年度は、11月2日(土)に記念講堂および小ホールにて、本学科の臨地実習報告会を開催いたしました。
第1部では本学記念講堂において、全学年の学生、本学教員および臨地実習先の先生方が一堂に会し、必修・選択科目を履修した3〜4年生(6施設)による口頭発表を行いました。発表者は、実習の成果、学びおよび課題研究などについて、300名近い参加者の前で堂々と発表しており、これから臨地実習を控えている後輩たちも、熱心に聞き入っている様子が伺えました。
口頭発表(保健所)の様子
先輩の発表を熱心に聞く1年生
第2部、第3部では小ホールに移動し、3年生による臨地実習Ⅰ(病院、事業所、高齢者施設、保育所)、4年生による臨地実習Ⅱ(病院)のポスター発表および質疑応答を行いました。ポスター発表は各学年や先生方が交流できる数少ない機会であり、活発な意見交換がなされていました。特に1〜2年生においては、先輩たちや先生方のアドバイスを直接受けることで、自身の進路を具体的に考えるきっかけとなりました。
ポスター発表(保育所)の様子
先輩のアドバイスを真剣にメモをする様子
午後は会場を八十周年館に移動し、本学科がお世話になっている臨地実習先の先生方をお招きして、本学科臨地実習委員長の西村一弘先生によるランチョンセミナーを実施いたしました。講演テーマは「医療・介護・在宅 栄養士のシームレスな連携」と題し、日本における社会問題と管理栄養士業務の変遷、これからの管理栄養士に期待されることなどをご講演いただきました。
ランチョンセミナーの様子
講演後は、本学教員とお招きした先生方を交えて、意見交換会を開催いたしました。日頃から熱意をもって栄養士業務に取り組み、臨地実習においても懇切丁寧な学生指導にご尽力いただいている先生方のお話を拝聴できたことは、大変有意義な時間となりました。頂戴いたしました貴重なご意見は、今後の学生指導に役立ててまいります。
本実習の趣旨を理解し、ご多忙の中快く受け入れていただいた先生方、臨地実習報告会および意見交換会にご出席をいただいた先生方におかれましては、この場をお借りして心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
最後に、当日発表をした3〜4年生の声をいくつか紹介します。
- 自身が行ったポスター発表では、改めて学んだことを整理し、伝えることで知識の整理・定着につながると感じました。ポスター発表を通じて他学年と交流することで、自分が成長できる点について知ることのできる良い機会となりました。
臨地実習Ⅲ・Ⅳ、ポスター発表では、これから行く実習施設へのイメージをすることができ、これからの期間で必要な知識を知ることができたため、臨地実習に対して意識を高めることができました。
(3年 S・S) - 口頭発表では保育所、高齢者施設、事業所それぞれの違いについて学ぶことができました。臨地実習Ⅰでは給食経営管理論・給食の運営について学びましたが、施設ごとに必要な知識や優先される事項が異なっていました。病院も施設によって特徴はありますが、幅広い知識が必要であると分かりました。
臨地実習報告会を通して、臨地実習Ⅱへの意識が高まり、復習しようと思いました。また、先輩と話すことで、雰囲気や実際に大変だったことを聞くことができ、とても良い機会であると感じました。
(3年 M・M) - 口頭発表では、自分とは違う視点で見ている意見が多くあり、学びが深くありました。共通して聞こえた管理栄養士は多職種連携の中での食のプロであること、また食だけではなく院内の多職種同士の共通言語を身につけることが大事なのだと改めて学ぶことができました。 施設ごとの特色、それぞれ管理栄養士の先生方の考え方、生徒一人ひとりの受け取り方が違うため、このような機会で多くの意見や視点を得ることができ、貴重な時間となりました。
自身の口頭発表では、実習成果以外に臨地実習で大変だったこと、大変だったがやりがいを感じたこと、実習を経て将来のビジョンが大きく変わったことを後輩に直接伝えることができてよかったです。また、不安に感じている後輩が少し安心した、頑張りたいと言葉をくれてうれしかったです。
(4年 M・O) - 自身のポスター発表では、時間配分・読むスピード・自分が相手に一番伝えたいことを強調させながら発表できたので良い発表になったと思います。実習から期間が空いての発表となったので、しっかり振り返っておくことが大切だと思いました。今回で実習報告会は最後でしたが、回を重ねるごとに自分の発表が上手く進められていることを実感でき、とてもうれしかったです。
また、報告会で実習先の先生ともお会いすることができ、実習当時は辛いこともありましたが、良い経験ができたなと改めて実感することができました。 実習・実習報告会を無事終えられたのは、実習先の先生の協力ももちろんですが、大学の先生・助手の先生のサポートがあったからこそ成り立ったと感じております。本当にありがとうございました。
(4年 M・O)