3年ぶりに海外旅行研修をシンガポールとマレーシアで開催

2023年2月22日から2月28日までの7日間でシンガポールとマレーシアにおいて海外旅行研修を実施しました。政府による水際対策の緩和に伴い、実に2019年以来の3年ぶりの開催となりました。参加学生14名の中で初めて海外へ渡航する学生が8名いました。

  • マーライオン公園(シンガポール)
    マーライオン公園(シンガポール)
  • マラッカのモスク(マレーシア)
    マラッカのモスク(マレーシア)

事前授業ではHIS本社訪問も

海外旅行研修は、海外旅行を自分で企画・実践できるようになること、外国の観光資源や異文化にふれて外国と日本を比較する眼をもつこと、現地学生と交流を通じて国際人としての素養を育むことを目的としています。

事前学習では自ら1日プランの旅行企画を行いながら、外国の観光資源や文化について学びます。さらに、株式会社エイチ・アイ・エス(以下HIS)シンガポール支店とのオンライン授業で最新の観光事情について学ぶほか、HIS本社を訪問して本学卒業生によるオフィス見学や会社説明を受けて、旅行業界の仕事を学びました。

  • 事前学習の様子
    事前学習の様子
  • HIS本社見学
    HIS本社見学

シンガポール国立大学の学生と交流

海外旅行研修の目玉のひとつは、シンガポール国立大学の学生との交流です。実際にキャンパスを訪問して、学食でのランチをとったあと、教室で交流会を実施。「シンガポールの大学生へのお勧めの日本の旅行プラン」をテーマに4つのチームに分かれてスライドを使って本学学生が発表しました。現地学生は日本研究会というサークルに所属する学生のため日本への関心が高く、活発な意見交換が行われました。

  • シンガポール国立大学の学食
    シンガポール国立大学の学食
  • ハラール対応のトレイ返却
    ハラール対応のトレイ返却
  • 交流会での自己紹介の様子
    交流会での自己紹介の様子
  • 交流会でのプレゼンテーションの様子
    交流会でのプレゼンテーションの様子

陸路で国境を超える体験

海外旅行研修の特徴のひとつは、シンガポールとマレーシアを陸路で国境を超える体験です。国境を境に雰囲気が一変するのは、島国の日本ではなかなかできない体験です。バスでシンガポールからマレーシアのマラッカへ向かいました。マラッカはかつて数々の列強支配による変遷を繰り返した東西交易の要衝で、市内には仏教寺院、イスラム教モスク、キリスト教教会が混在し、多文化を体感できます。またここマラッカは、ザビエルが日本人と出会い、日本を目指すきっかけになった土地でもあります。

  • 国境を結ぶバス
    国境を結ぶバス
  • マラッカの青雲亭仏教寺院
    マラッカの青雲亭仏教寺院
  • マラッカのオランダ広場
    マラッカのオランダ広場
  • 修学旅行中の中学生と集合写真(マラッカ)
    修学旅行中の中学生と集合写真(マラッカ)

自分で企画した旅行プランを実践

旅程の前半は引率する教員と共に行動しますが、徐々に教員の関与を減らして後半では自力で旅行ができるようなデザインをしています。自分たちで行き先を決め、地下鉄やバスを利用し、食事をし、買い物をします。日本では簡単にできることも文化や習慣などが異なる外国ではそうはいきません。そうした不自由な環境のなかで未知の体験をしながら一つひとつ課題を自力で克服していく過程は、自身の成長につながる貴重な機会となり、それが海外旅行の醍醐味ともいえるでしょう。

そのほか、HISシンガポール支店、マリーナベイ・サンズの統合型リゾート、高級ホテルのマンダリンオリエンタルなど観光産業の現場も訪問しました。

  • MRT(地下鉄)での移動
    MRT(地下鉄)での移動
  • HISシンガポール支店視察
    HISシンガポール支店視察
  • マリーナベイ・サンズのカジノ視察
    マリーナベイ・サンズのカジノ視察
  • マンダリンオリエンタル視察
    マンダリンオリエンタル視察

参加学生の声

2023年度は舞台を韓国に移して実施予定です。初めて海外旅行をする学生はもちろん、世界に飛び立つ若者を後押しする学びの旅になるよう「海外旅行研修」をさらにブラッシュアップしていきます。

担当:観光文化学類 鮫島卓

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