観光文化学類の学生がインターンシップ実習で沖縄県国頭村の地域活性化に貢献
2023/03/27
2023年2月、観光文化学類ではインターンシップ実習の一環で沖縄県国頭村役場に学生を派遣しました。国頭村は、2021年に世界自然遺産に登録されたやんばるの森を擁する沖縄県北部の自治体です。派遣されたのは、観光文化学類3年生八柳美咲さん、観光文化学類2年生安原未咲さん、観光文化学類2年生山下明澄さんの3名です。学生たちは、絶滅危惧種ヤンバルクイナの鳴き声がする自然豊かな安波・安田集落で一週間滞在しながら、地域活性化活動を行いました。
国頭村役場で歓迎会と集落での懇親会
初日は国頭村役場を訪問し、知花村長をはじめ職員から歓迎を受けました。またその後、滞在先の安波集落で地域住民との懇親会が開かれました。沖縄らしい温かいおもてなしに学生たちの緊張もほどけたようでした。
学生の活動
学生のミッションは三つです。第一に地域の魅力を見つけること。第二がSNSでその魅力を投稿すること。第三は集落の散策マップを企画制作することです。国頭村役場のコーディネーターの協力のもと、地域住民の説明を受けながらさまざまなスポットを訪問しました。
地域住民と魅力探し
民泊をしながら地域住民と交流
村役場と公民館で成果報告会
一週間の活動の締めくくりとして、国頭村役場で村長ら職員の方々に成果報告を行いました。学生たちが見つけた国頭村の魅力と活動内容について、スライドを用いてプレゼンテーションを行いました。
また、安波集落公民館に集まった住民向けにも成果報告を発表しました。
知花村長からは、「駒沢女子大学 観光文化学類の学生の皆さんが、一週間という短い時間ながら活動の成果として発表していただいたこと心から感謝します。高齢化や過疎化でさまざまな課題を抱える地域で若い力は貴重です。東京に戻っても国頭のことを思い出してください。そしてまたぜひお越しください」という言葉をいただきました。
村長ら役場職員に成果報告
安波地区の住民に成果報告
国頭村のSNSでも発信
やんばる地域三村が運営するインスタグラムのアカウント「やんばるSHINKA」で、学生が国頭村の魅力を発信しています。右のQRコードをクリックするか、またはスマートフォンのカメラで読み取って、ぜひご覧ください。
やんばる地域三村が運営するインスタグラムのアカウント「やんばるSHINKA」で、学生が国頭村の魅力を発信しています。以下のQRコードをタップするか、またはスマートフォンのカメラで読み取って、ぜひご覧ください。
参加学生の声
- 観光文化学類3年生 八柳美咲さん(神奈川県立秦野総合高等学校出身)
一番印象に残っているのは、国頭村の人は本当にやさしくて、住民でもない私たちを快く受け入れてくださりバレーボールや焼き鳥パーティーなど招待していただいたことです。役場の方と話す機会も多く、仕事内容なども教えていただき、今まで自分が興味のなかった仕事に関心が持てるようになりました。 - 観光文化学類2年生 安原未咲さん(群馬県立沼田女子高等学校出身)
最も印象に残ったことは、情報発信の大切さです。安波・安田集落散策マップの作成とInstagramとTik Tokを用いた情報発信を行いました。どうやったらたくさんの人に見てもらえるかを考えて投稿しました。自分たちでアイデア出しから企画実行まで行いました。日々奮闘しながらも国頭村について深く知り、魅力を発信することができたと思います。マーケティングで用いられる4Pなどの知識を実践する機会となり、社会人になってからも役に立つ経験ができました。 - 観光文化学類2年生 山下明澄さん(東京都立芦花高等学校出身)
国頭村での実習では、村内で古くから言い伝えられている信仰や歴史について住民から教えていただき、交流や集落の散策を通して貴重な体験をすることができました。住民の温かいもてなしや人柄から、助け合いの精神と仲間意識の深さを強く感じました。村の魅力をもっと多くの人に知ってもらえるように、SNSなどの情報発信を通して広めていき、村の発展にもつなげていけたらと思っています。
尚、この取り組みは、地元メディアである沖縄タイムスと琉球新報でも大きく取り上げられました。
今回の実習を生かして、2023年10月の学園祭では、学生が主体となって国頭観光局を開設する予定です。国頭村との相互交流を推進します。今後は大学として都市と地方の交流を活発化し、地方創生に貢献していきます。
観光文化学類 鮫島 卓