観光文化学類3年 世界最大級の観光展示会ツーリズムEXPOジャパン2022を見学
2022/10/24
観光文化学類の鮫島ゼミでは、2022年9月25日に東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOジャパン2022の見学会を実施しました。ツーリズムEXPOジャパン2022は、国内外の観光産業や政府観光局・DMO(観光地域づくり法人)・観光協会が集い最新情報を提供する世界最大級の観光展示会です。コロナ禍を経て4年ぶりの東京開催です。
趣向を凝らした展示を見学
世界各国の観光局や日本各地の観光関係者が出展し、最新情報の提供はもちろん、趣向を凝らした展示やパフォーマンスを提供して、旅行意欲を掻き立てています。見学を通じて、さまざまなプロモーションの方法を知ることができます。株式会社エイチ・アイ・エスブースではハワイオンラインツアー、ハワイ州観光局のブースではクイズイベントがありました。ハワイ語で思いやりを意味する「マラマ」という言葉をレスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)のメッセージとして消費者に浸透しようとしているのが印象的でした。
各ブースでインタビュー体験
学生には「春休みの旅行を計画せよ」という課題を与えて見学をしました。展示を見るだけではなく、各展示の担当者にインタビューをする調査体験も行いました。各担当者から丁寧に最新情報や展示の背景などを教えていただき、見るだけではわからない新たな発見がありました。学生たちは、はじめは緊張している様子でしたが、インタビューの経験を重ねるうちに徐々に質疑応答が活発になりました。第一線で活躍する多くの社会人と対話できるのは、展示会のメリットと言えます。
独立行政法人国際協力機構(JICA)ブースでは、観光分野の専門家としてペルーに赴任した元青年海外協力隊員から貴重な体験談を聞くことができました。観光にも国際協力の分野があることは、学生にとって発見だったようです。いずれ、青年海外協力隊として活躍する人が現れるといいですね。
学生の声 山本芹里香さん(私立東京学館浦安高等学校出身)
さまざまな国と地域の取り組みにそれぞれ違った工夫を施し、展示されていた部分がとても印象に残りました。なるべく実物を展示したり、伝統衣装で伝統の音楽を奏でたり、名物の試飲・試食や実際に体験できるなど五感をフルで使うような展示が多く、旅行をしている気分になりました。来場者には家族連れも多く、多くの人々で賑わっていました。世界や日本各地のことを知り、旅行意欲をもつきっかけになるイベントだと思いました。
当時は日本政府の出入国規制があったこともあり、コロナ前と比べるとまだ出展者数も少なく、展示スペースも小さいという印象を受けました。しかし、旅をしたい人と、旅を提供する人が集う熱気から観光立国再興に向けた期待を感じることができました。
観光文化学類 鮫島卓