国内インターンシップ2022年度夏季~コロナ以前に完全復活したインターンシップ~
2022/10/18
2022年度の観光文化学類インターンシッププログラムは、一部オンラインの事前研修などがありましたが、それ以外はすべて対面式の実習に戻りました。ここまで来るのにとても長かった印象がありますが、戻ってみれば、コロナ前と同様に学生たちは多くの学びを得たようです。
実習のカテゴリーは、「旅行業実務」、「ホテル業実務」、「ホスピタリティ業実務」の3つです。参加学生数は合計27名と、昨年の15名からほぼ倍増し、期間は前期授業終了後の8月下旬から9月上旬にかけて行われました。
各実習の参加期間は次のとおりです。
「旅行業」では、株式会社エイチ・アイ・エス、近畿日本ツーリスト株式会社ともに全5日間、「ホテル業」では、ハウステンボス「ホテルアムステルダム」で14日間、ホテルモリノ新百合丘で9日間、ホテルヴィラフォンテーヌグランド東京田町で20日間、実習が行われました。それに加えて、この6月、本学と産学連携協定を結んだ石川県和倉温泉の株式会社加賀屋の14日間をはじめ、他にも大手ビジネスホテルチェーンの株式会社東横インでの5日間の実習が新規に始まりました。
「ホスピタリティ業」では、ハウステンボス・パーク事業部が14日間、ブライダル企業の株式会社BP(元ブライダル・プロデュース)が10日間、株式会社CRAZY(クレイジー)が5日間、出版社の株式会社地球の歩き方ではコンテンツ事業部と観光マーケティング事業部でそれぞれ5日間、稲城市役所・稲城市観光協会では6日間の実習を行いました。また、広告代理店の株式会社ブルズアイ コミュニケーションズには3年ぶりに5日間の実習受け入れを再開していただきました。
学生たちは事前に「企業文化研究」や「履歴書の書き方」などの授業を履修し、対面でのインターンシップにそなえてマナー講座などで心構えを学んだあと、各インターンシップへ参加しました。
実習生の声
- 今までペアテラスやなしのすけ、ガンダムのモニュメントがあることなど自体を知らなかったので、まずは知るということが自分が発信する上で必要なのだということを体感しました。観光協会会長の「なにもないという土地はない」や「魅力を見つけて磨き上げる」という言葉からも知ることの必要性を感じます。南武線の高架下の今後の有効活用や、稲城市の認知度の面は今後の課題にも感じ、成長性も大きいと感じました。
Aさん 稲城市役所・稲城市観光協会に参加 - インターンシップを通して、今までツアー販売や個人営業の面しか知らなかった旅行会社の業務を知ることができました。企業や学校など比較的大人数のお客様を相手にした業務はお客様の要望をヒアリングしながら相手に寄り添った仕事ということが印象的でした。営業に行く際はお客様の情報を調べ、旅行会社としてどんなことが提案できるか、どんなことに需要があるのかを考えた上で仮説を立て提案するという基礎を学んだのですが、この考え方は普段の生活やアルバイトでも特に生かせることだと感じました。
Bさん 近畿日本ツーリスト株式会社に参加 - 印象に残ったことは社会人の大変さや厳しさ、託されたことをやり遂げることの重要さ、やりがいなどである。社会での環境において、今まで学校内外で学んだことを生かすために、自分に足りないものはなにか、自分自身の強みをどううまく出すかなど自身の課題を明確にすることができた。実際にインターンシップに参加してみて社員の方々の仕事への取り組み方や最近の事業事情、この業界がどのように回っているのかなどさまざまなことを学ぶことができた。コミュニケーションスキルが身につくだけではなく、仕事に対する責任感や達成感など多くのことを学び自身で向上することができた。社員の方々はスキル・能力がとてもすばらしく、他にも人との関わりを深く考えており、関わりをとても大切にしていることも深く感じることができた。
Cさん 株式会社地球の歩き方に参加 - 広告代理店で活躍するためには、さまざまな分野に興味を持ち知識を増やすこと、人脈を広げること、社交的であることが大切だと学びました。流行りのものが好きな私はこの仕事が向いているのではないかなと思いました。私にはまだ知識が足りないと感じたので、ファッションやコスメなど好きなものから知識を増やそうと思いました。また、インターンシップでビジネスマナーについて学べたのが今後の役に立つと思います。実際に企業の方と名刺交換をしたり、キャラバンに同行させていただいて、社会に出る前に予行練習ができて良かったです。
Dさん 株式会社ブルズアイ コミュニケーションズに参加 - 披露宴で新婦中座の時、一緒に中座していたお父様が泣いているのを見て、もらい泣きしそうになったことが印象に残っています。このとき、親戚でも友人でもない自分がこんなに感動してしまうということは、実際に参加しているゲストの方たちはもっと感動するだろうし、人生の中で印象的な1日になるのだということを実感しました。結婚式は一生に一回で、失敗が許される場ではないということは最初からわかっていたし、そのイメージはすべての人が持っていると思うけれど、今回さまざまな披露宴に関わることで自分の身をもって感じることができました。
Eさん 株式会社BPに参加 - 1番印象に残っているのは、お客様から今まで毎年訪れていた別の旅館よりも良かったと言われたことです。具体的には、スタッフは作り笑顔ではなく一緒に会話を楽しんでくれていることが伝わる、食事会場でヒールや革靴の音がしない、などということでした。株式会社加賀屋では常に人から見られていることを意識して行動することが大切とされているのですが、それはお客様に寄り添った最高のおもてなしをするために最低限必要な要素なのだと気付きました。私たちの意志は行動を通して良くも悪くもお客様に伝わってしまうことを学びました。最初は不安でしたが終わるころには自信になっていました。これからは不安なことも怖がりすぎずやってみようと思えるようになりました。
Fさん 株式会社加賀屋に参加